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8、聖獣さん、こんにちわ



本編再開。8話です、どうぞ!


あと、活動報告にお知らせをのせています。


▼▼▼



先ほど降ってきた(かたまり)は土ぼこりを上げてマーチとデルの真後ろにあった。折角の草の絨毯(じゅうたん)がハゲてクレーターになってしまっていた。天気のいい日の草の絨毯(じゅうたん)の上に座るのはとても気持ちがいいのに、2人の後ろには失くなってしまっていた。


土ぼこりが収まるのを待ってから2人はかたまりに近づいた


「真っ白い、モフモフ?」


マーチはつい口に出た


「もふもふではありまてんっあたちはせいじゅーでちよ!こりだから、にんげんってやちゅわ」


りんりんと響く可愛い音色で喋る声は、一級品の絹のように滑らかそうな真っ白いモフモフした(かたまり)から出ていた。ぷりぷりとおこっているようだが、地面にめり込んだ(かたまり)が何を言おうと迫力もなにもない。というか、おもしろい物体でしかない。


「あ、お前か」


「えーでるちゅたいんしゃまーー」


地面にめり込んでいた白い塊がデルの胸に飛び付く


「その名で呼ぶなシエラ」


(可愛い白いモッフモフの仔犬だ)


「ごじゅうねんぶりでち。あいたかったでしゅよーえーでるちゅたいんしゃまーー」


デルの胸に頭をぐりぐりと押し付けている。しっぽが左右にわっさわっさと揺れている。よほど嬉しいのだろう。


「シエラ」


「あいっ」


しっぽと耳がピコンっと立ち上がる


「その名で呼ぶな」


「あい……」


しっぽも耳もペタンと下がる


「今はデルと呼ばれている。お前もそう呼ぶようにな」


「あいっデルしゃま!」


元気に挨拶している


(可愛い)


「デルさん、このワンちゃんは?」


「ワンちゃんなんじょじゃないでち!けだきゃきフェンリルいちじょくの、いっぴき。かじぇとおやまのめがみしゃまに、あいしゃれた、われのなは、ちえら!」


(ちえら……ちゃん)


デルの腕の中で、真っ白いモフモフした仔犬が言ってやった・やりました!的なドヤァな顔をしている。


「シエラ、な。今は人間で言うところの五~六歳ぐらいなんだが、舌っ足(した た)らずでな、50年…俺はそんなに封印されて……50年経っても舌っ足(した た)らずまだ治ってなかったんだな」


「私はマーチ。よろしくね、シエラちゃん」


「デルしゃま、なんでこんにゃにんげんにゃんかが、おられるのでしゅか。しぇっかくいちばんにデルしゃまをひとりじめちたかったのにっ」


ぷりぷり怒っている


「いや、お前が一番に来てくれた。お前以上の感知能力を持つものはいないよ。」


「デルしゃま!」


目がキラッキラしていてほっぺたもピンクに染まってとても嬉しそうである。


「ではわたちをおよめしゃんにしてくれるのでちね!」


「それは出来ないと言っただろう」


「お嫁さん?」


「むむむぅぅいつもそうでち。でもあきらめないでち!」


今度は不満顔になっている。表情がコロコロ変わるので見ていて飽きない。


「あっワンコだー」

「デッケー音したから、かーちゃん達が言ってた魔物かとおもったら、ワンコかぁ」

「かわいーワンちゃんですねー」


さっき聞こえていた草原に向かって来ていた子供達だった


「だかせてー」

「おれもおれもー」

「私もー」


「えっと…」

(一応フェンリルだから、断らないと)

と、マーチが小さな決意をしている隙に、


「ん」


デルは少年にシエラを渡していた


「「ええっ」」


マーチとシエラの声が被った


「ありがとーにーちゃん!スッゲもふもふっ」


「なんでわたしちゃうんでちか!デルしゃまぁぁ」


「しゃべった!早く次さわらせろよー!」


「同じ年ぐらいだろう、仲良くしてもらえ」


「私もワンちゃんさわりたいー」


「ワンちゃんなんじょじゃないでち!けだきゃきフェンリルいちじょくの、いっぴき。かじぇとおやまのめがっっああああああああ」


「やだ!まだ俺が抱っこするんだーー」


急に少年が走り出してシエラは振動でガックンガックンしている。


「えーー………ちょっ……デルさん」


どうしたらいいだろうかと、マーチがワタワタしていると


「ひっく、ぐすっ、デルしゃまのおバカーーーーー!!!!!」


の叫びを残して少年の手の中から逃げたシエラが遠くに見えたのだった……………


「もうっだから言ったでしょ放してあげればよかったのに」

「なんだよーだってあんなに抱き心地いい犬なかなかいないぜー」

「わかる。めっちゃもっふもふだもん」



「デルさんっっ!!!」


マーチが叫ぶと少年少女がマーチ達に注目する


「どうした」


「シエラちゃんを追いかけて上げてください」


「どうせ落ち着いたら戻って来るさ」


「えー、にーちゃんそりゃないぜー」

「ないわー、かーちゃんならゲンコツもんだぜ」

「お兄さんってかおだけいいんですね」


デルはシエラを触りまくっていた少年少女にまで言われるとは思ってなかったのか、困った顔になった。少年2人も言っていたが、少女の一言が一番辛辣(しんらつ)だったので、少年2人も少女の方を向いて少し怯えていた。



「デルさん」


「………わかった」


「あっちの方に昔はなかったダンジョンがあるんでシエラちゃん危ないかも」


「それを早く言え」


デルは走り出した。そのあとからマーチが続いて走りだす


「ワンコにごめんなって言っといておねーさーん」

「おれもー」

「私もおねがいします。あとさわらせてくれてありがとうって、つたえてくださーい」


「うん、伝えておくね。バイバイ」

(私も止められなかったから謝らなきゃ)


そして2人は草原を後にした



子供だらけの回でした。そしてマーチちゃんが単なる普通の人な回。ユニコーン以外の聖獣をなんのモンスターに当てはめようかだいぶ悩みましたがフェンリルにしてよかった気がします。白いもふもふ……癒しに……飢えてるようだ………



書き貯めをしようとしていたはずで予約投稿いじっていたはずが、書き貯めとはなんぞや?状態になってます。予約投稿しなくてもあんまり変わらない気がしてきたぞ………おかしいな、どんどんのせちゃうから貯まらないぞ………



_________

と、書いたあとに勢いばかりでこのままでいいのか?と、活動報告のお知らせに繋がります。活動報告ってなんぞ?って方は、作者名をポチっとなすればわかりますよ!←なろう小説読み始めた時よくわかってなかった。

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