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15、宿屋事情はお国柄

予約投稿2本分の2話目です


まるっと宿屋です。宿屋シーン次回にも続きます。



▼▼▼▼▼

「女将さーんソルティックさーんこんにちわー」


誰も居ない受付に声を出すと、裏から人がやって来た。体がふくよかな40代ぐらいのの女性が出てきた


「おや、マーチちゃん久しぶりだね、こんにちわ」


マーチ達は街に戻っていた。最初に話していた通り昼過ぎたのと、シエラの為に、まず宿を取ろうということになったのだった。


「女将さんこんにちわ。実はお客さん連れてきたんですけどお部屋空いてます?1人と一匹なんですけど」


「おや、嬉しいねぇ。ちょっと待ってておくれ。確か空いてたハズ。」


女将さんは帳簿をパラパラと調べている


「あらら、ちょうど良さそうな部屋は明日まで空かないねぇ。ちょっと広めになっちゃうんだけど2人部屋ならすぐ貸せるよ、あ、あとうちはそんなに安くないし前払いだけど、大丈夫かい?」


「どうします?」


「それで構わない。とりあえずその部屋で一泊、で、そのちょうど良い部屋っていうのが空いたらそっちに移りたい。移ったら一週間はお世話になりたい、女将さん、どうだろうか?」


「アンタが構わないなら、私達はむしろお客が増えて嬉しいことこの上ないよ、じゃお兄さん、この所に名前記入してもらえるかい?」


「わかった」


女将さんが出した名簿に「デル」と記入した。


「いやぁマーチちゃん、このお兄さん格好いいねぇ、私も若かったらお友達になりたいわよぉ。あ、書けたわね、2人部屋が、こっちの都合だし少し安くしとくね。一泊で450のところを400、1人部屋が250の一週間で1750、合わせて2150ハッズだね。」


「うふふ、女将さんわかってますね、エルフ様っぽい顔立ち格好いいですよね!でもあれ?女将さんお値段、一匹分は?入ってませんよね」


テイマーとかも泊まるので取られるハズだったが計算に入っていない。


「マーチちゃんからの紹介だから、初回特典サービスだよ!なにか問題起こすようなら改めて取るけどね!」


次回からは有料。次に繋げるとは、女将さんらしい。


女将さんは安くないといっていたが、実は冒険者の国ドクサの中の話だけである。他の国と比べると宿屋の相場は、ほぼ半額だ。冒険者たちが口を揃えていう。ドクサ国は宿屋安すぎる、と。


それはもう冒険者の集まる冒険者の国だから、それの一言に尽きる。


「朝か晩のどちらかだけ食事付きに出来るんだけどどっちが良いかい?」


女将さんの所は食事付きな上に掃除も行き届いていて通り沿いの治安もいい。ので、1人部屋が250という値段になっている。平均相場は170、場所も気にせず部屋も清潔さを気にしてない構わないというなら、100ハッズあれば泊まれてしまう。床に穴が空いててもいいなら、80とかも探せなくもない。500も出せばかなり贅沢な宿屋に泊まれる。


この国の宿屋は安いのは本当に安く、高い宿は死ぬほど高い。冒険者で廻っている国だと、宿屋達はみんな揃っていうのである。


ちなみにこの国で一番最高級な宿屋は一泊素泊まり食事なしで1500ハッズする。誰が泊まるんだという値段の高さであるけれど、ほとんど冒険者は泊まらない。というか、汚せない。国賓が泊まるタイプのものだ。需要はある。



「晩がいい、が、その。追加で支払っても構わないのでこの子の分も食事を頼みたいのだが」


と、腕の中のシエラを見せる。シエラは疲れたのか、エイド達と分かれてすぐに眠ってしまっていた。大声出そうが全然起きる気配がないが、たまに耳としっぽがピクピク動く。


「いやいや、一週間分も前払いちゃんと出きるみたいだし、その子の分くらいわけないよ。ミルクとか簡単なもの出せば大丈夫だろう?」


「コイツこれでも結構食べる方なので追加で払わせてほしい」


「シエラちゃんそんなに食べるんですか?」


「体は小さいが食べ物の好き嫌いがない上に大人と同じぐらい食べる」


「わお」


「あら、ほんとかい?私この仔犬ちゃんなめてたわねぇ。そんなに食べるの、じゃあ、お言葉に甘えて追加料金貰っとこうかね、えーと、一応お子さま用の料金でいいかね。じゃあ変わって……と、合計で2310ハッズだね」


「安いな」


デルはトレーにお金をのせていく


「いやぁ本当にお兄さんは良い男だねぇ」


いいお客さんだと認識されたらしく、女将さんは笑顔がたえない。


「ん。ちょうどだね、まいど!部屋カギはこれ。2階の角部屋だよ。案内するからついといで。あーんたぁ、ちょっとお客さん部屋に案内するから、受付よろしくねぇーー聞いてんのかいアぁンタぁーー」


と、女将さんが最初に受付に来たときのドアの先に声をかけた。すると男性の声で


「聞こえてるーわぁったー」



と、返事が返ってきた。旦那さんのソルティックさんだろう。返事しておいて全然裏から出て来ないけど。


「こっちだよ」


女将さんのあとをついていく。








「ここが2人部屋ね、さっき言ってた空くっていう1人部屋はこの部屋の3つ隣のあの部屋だよ」


ガチャリ


「部屋にはベッド2台、中央に机、イス2脚、小さめの棚とクローゼット。飲み水用のピッチャーと木のコップが2つ。1人部屋はそのクローゼット無しの全部1つずつって感じだよ。飲み水は受付か食堂に頼めば受付終了の夜10時までならいつでもいれるから言っておくれ。」


「シャワーは一階に共同で使えるのが三台。いつでも好きに使っていいよ。風呂も一応あるけど、有料なのと使う時は受付して時間制ね。タオルは有料で貸し出してて、タオルはちゃんと返せばお金が返ってくるシステムさ。コップとかと違って備品て忘れて持って帰るバカがいるからね。トイレは各階に共同トイレ設置してあるからそこ使っておくれ」


「ふむ、わかった」


「あ、壊したら弁償だからね。て、アンタみたいな男前さんは、壊さなさそうだねぇ」


「デルさん一応今日から冒険者なのでそれはわかりませんよ」


マーチは冗談混じりでいう


「あらっ意外だわね。もし、誰か来るとわかっていたら、私か旦那に話通しておいてくれたらつなぐわよ。」


「今の所は大丈夫だ」


「あ、そうそう。食堂だけど受付の右奥よ。あとで確認してね。朝は6時から9時まで。昼はやってなくて、夜は5時から10時まで。デルさんは夜の食事が宿代に含まれてるけど、急に要らなくなったり、あと朝に変更したくなったら、また私か旦那に一言言って頂戴ね。追加はできるけど、返金は無しだよ。とまあ、こんなもんかね?」


「デルさんなにか質問あります?」


「大丈夫そうだ。とてもいい宿だな。感謝する」


「やだねぇもう!いい男に褒められるとムダに浮かれちまうよ。もう私戻るけど、困ったことあったら言っとくれ、マーチちゃんの知り合いだしそれなりに対応させてもらうよ。」


「ありがとー女将さん」


「ありがとう」


「ごゆっくりね」


バタン。女将さんは部屋をあとにした。



気づいたらいつもより長くなっていました。話チョン切るのも変なのでそのまま載せてます。いつもこのくらい、いや、もっと長く書き…たい。


やはり、二本アップに憧れてしまったので、やってみたいな、と。今日は二本分アップです


誤字報告とかなにかあれば、よろしくお願いします

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