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9、どう転がっても厄介

8話から間があく予定してましたが、間なんて空きませんでしたね。お待たせしました?。最新話です。


せっかくなので1話から~ほとんど改稿しました。といっても全体的なところはあまり変えてはいないのですが、1話はだけはかなり文章増えたので、1話の増えたところだけでももう一度お読み頂けたら嬉しい限りです。


一応全部改稿したところを読み直さなくても、流れを変えたわけではないので、そのまま続き読んでも大丈夫ですよ。


▼▼▼▼▼


「ここかなり強めのダンジョンなんですよ。駆け出しの冒険者やまして小さい子とか連れて来れない。入り口もいつも規制しているはずだから、シエラちゃん中に入る前に止められていれば捕まえられるはず……」


走りながらその先に待ち受けるダンジョンについてマーチが説明する。


「あれはまさか」


「どうしました?」


入り口には冒険者は以外と少なかった。朝一番の混む時間を過ぎているからだろう。強いモンスターがいるダンジョンは最下層まで潜る事を念頭に置くので朝イチが一番込み合うのが定石なのだ。


そんな入り口で、冒険者パーティー同士がいさかいをおこしてる。といっても、パーティーの1人ずつが喧嘩をしているだけのようだ。何があったのかわからないが、たまにしかないようなことを、今起こさなくても……と思ってしまう。規制をしているギルド職員はそちらの仲裁に入っている……規制とかは少なくとも職員が2人はいるはずなのにもう一人が見当たらない。


「シエラちゃーーん止まってーー!」


真っ白くて小さなフェンリルは止まりそうにない。仲裁に入っているギルド職員に声をかけるしかない。


「エイドさぁーーん、そこの仔犬っぽいこ、ダンジョンに入らないように止めてーー!」


「あれ、マーチちゃんだ。こんなところでどうした、仔犬?あっ今」


「シエラちゃん入り口はいっちゃったーーー!!?!」


マーチが叫ぶといさかい中の冒険者達もマーチに注目して止まっている。『えっなに?』『どした?』とざわざわしている。


「もーーっエイドさんんん、規制の意味ないじゃないですかぁぁぁ」


ギルド職員と少女を見て冒険者ギルドで一緒に仕事した仲間だと思う人は少ないだろう。『え?兄妹ゲンカか?』『今何か通しちゃったんだろ?』『あの子冒険者ギルドで見たことある気が』


「すまない………でも冒険者仕様のというかそういうタイプの規制だから動物には関係ない………………ってうぇぇぇ!!?マーチちゃん入らないで!!冒険者じゃないでしょ!マーチちゃぁぁぁん俺がボスに殺されるぅーーー!!」


『あっあの子ギルマスの娘さんだよ』と気づいた冒険者がいたようだ


もうその前にエイドがブツブツ言って気付かない合間にデルが先に入っていたが、マーチのことしか見えていないのかマーチにしか声をかけていない


「大丈夫!デルさんもいるから!エイドさんが死んでも骨は拾ってあげるから安心してねーー!」


構わず走り去るマーチ


「デルさんって誰だよ!?フォローんなってないんだけど!?うおーーい戻っておいでーーーーー!!俺の死亡確定申告かよーー」


冒険者パーティー×2の人々は『職員さん、なんかごめん。』『……』『マジごめん一緒に怒られてやるよ』『骨拾った後は、酒おごらせてくれ』『ファイット!』『南無阿弥陀仏』『なにその呪文初めて聞いた』『がんばれ!』


「お前らが喧嘩なんかしてなきゃなぁーーー!!!」


ヤケクソなにくそと叫ぶエイド。


「どした?」


2人目のギルド職員が用を足して戻ってきた。エイドはそちらを睨み付ける。


「お前が持ち場離れてなきゃなーー!!」


「エッ?エッ?なに!?」


一見真面目そうな男が一見チャラ男そうな男に掴みかかった。どちらも冒険者ギルドの職員である。


冒険者達は『喧嘩なんかするもんじゃないな!』『冷静に話し合おう二次被害出さないためにも』『で、さっきの話なんだがな』とその場で、いつの間にか和やかに話し合いを始めていた。











2人ともダンジョン内で立ち止まっている


「シエラが見当たらなくなってしまったな」


岩の壁が迷路のように入り組んでいる。何回も曲がり角を曲がっていたので2人とも離れないように気を遣った結果、シエラから引き離されてしまった。マーチもキョロキョロと回りを確認するが気配がない


「しまったな、アイツ感知能力かなり高いから、俺らから逃げ続けられてしまうぞ」


「そんなー」


「そういえばこのダンジョンはどの程度強いんだ?」


奇跡的にまだモンスターに合っていない。弱い1階層目だからかもしれない。


「ここは⦅蛇の巣穴⦆っていうダンジョンです。全33階層で、岩場、森、砂漠、最後の三層部分は沼地で出来ていて、名前の通り上から下まで全て蛇のモンスターしか出ません。岩場はトラップから落ちたら蛇壺へびつぼって地帯に落とされて襲われるのが定番で、森ゾーンなんかは上から蛇が降ってくるので厄介です。砂漠は⦅コブラの牢屋⦆っていういわゆる、蟻地獄の蛇バージョンのトラップがあって、大きく口を開けたコブラが口に吸い込まれるのを待ち構えていて、飲まれてもコブラのお腹に小さなコブラの子供がウジャウジャいるらしいです。すごいですよね!ボスはヒュドラ。毒蛇で、口からも普通に毒が出ますが、体の至るところから毒が吹き出している厄介なモンスターですね。上層も下層もどっちも厄介でめんどくさい、かなり手強いダンジョンと言えます。」


ギルドでの知識をスラスラと披露する


「………」


蛇と聞いて、デルはすごくイヤそうな顔をしている。しかも今ダンジョンに入ってしまった直後だ。もちろん岩場の階層である。


「さっきのチャクラムまた出します?」


「…………」


(正直あのキラキラはあまり使いたくない)


「今はいい、が、武器無しは危険だし、とりあえず捨てても大丈夫な短剣貸してくれ」


「7割方捨ててしまっても気にしない武器ばっかりなんですけどねぇ」


ブゥンと音を出し空間魔法に手を突っ込むマーチ。

伝説の短剣とか出しそうである


「一番価値の低い物を頼む、絶対だぞ!」


「普通一番強そうな武器頼みませんか?」


「俺自体がモンスターだから、低階層ではそんなもの気にしない」


「さすがブラユニ!」


(種族名が変な略称になったがまあいい)


その辺でよく売ってる様な普通の短剣をマーチはデルに渡した。


「だったらいっそエルフ様っぽい弓とか持っちゃいますか!?持ってくれたら嬉しいです!」


「ダンジョンで俺自身が使えない弓持ってたら邪魔だろう」


「私の戦闘能力が上がるかもしれませんっ!」


「………」

(本当に上がりそうだなコイツ)


キラキラした目でデルを見ている。


「その前に戦闘はできる方なのか?」


「………戦闘は……ダンジョンではしたことないです」


「いつもはどこで?」


マーチの顔が曇った


「……」


「?どうした」


「じ、実は、ギルドの裏の練習場とか、さっきの草原で魔法ちょこっと使う練習したことあるくらい…です。ギルド職員の非戦闘員扱いだったので訓練とかあんまり受けるなとお父さんに言われてて大っぴらに戦闘とか経験したことないんです。いつかは旅に出たかったので、家の練習場でスキル訓練とかはしてるのでそこそこ使えるとは思いますが………」


「そうか」


やはり普通の少女だったのか?と思える事を申し訳なさそうにデルに伝え始めた。いざとなれば守りつつ進むしか無いだろう


「あっちなみに体術ならちょこっと得意です。お父さんのお墨付き貰いました」


どの程度が“ちょこっと得意”なのか、怖くて聞けない。ギルマスのお墨付きとは一体………。気付いたらマーチの両手にさっきまで無かったはずのマーチの目の色と同じ革製の手袋がしてあった。


「弓は?!」


「邪魔だな、却下」


「そんなーー、そういえばデルさん、さっき入り口でなにかやりました?」


「と言うと」


「入り口の皆さんにデルさん居なかったことにされてませんでしたか」


「認識阻害をちょっとだけな。ブラックユニコーンは特に得意なんだ、急いでいる時や面倒ごとに合いそうなと時はすぐかけている。」


「だから種族として知られてないのでは?」


「あっ」


今更遅かった。


お読みいただきありがとうございます。


不定期更新ですが時間だけは一定にしようと思いまして、今後『朝の5時』に予約投稿にさせていただきます。その時間に投稿がなければその日の投稿は基本無いと思ってください。


うっし!またがんばるゾー!目指せ100話!目指せ打ち間違えミス無し!(目指すところがおかしい)


あとリアルで家が火事になりかけました。ドラゴンが出す炎ってあんなんなのだろうなぁ……(遠い目)揚げ物してる時は気を付けようね!でも唐揚げは美味しく出来てたよ。


ではまた次回!



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