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廃屋にて

 自分の文章力の無さに絶望しました。

 読んでくれると嬉しいです。

 フードを目深にかぶった謎の人物に連れられ、俺は街の外れの古びた廃屋に訪れた。

 フードの人物が廃屋の扉に即席のバリケードを作るのを横目に、古びた椅子に座り込む。

 頭を抱え目を閉じると、酒場で起きた出来事が自然と脳裏に浮かんできた。

「俺……人を殺したんだよな……」

 誰かに向けて言ったわけではない。ただ。その事実を上手く受け入れることが出来なくて。

 フードの人物が俺をみる。頭を抱え丸くなっていた俺は、さぞ滑稽に映っただろう。

「……なぜ俺を助けた」

 尋ねる。当然の疑問だ。人殺しを助ける物好きなど、探してもそうそうみつかるまい。

「……」

 フードの人物は、俺の質問を聞くなり背を向けた。

 俺を弄んでるのか……?犯罪者を真心で助けるような人間がいるとは思えない。

「聞いてんのかよ。おい」

「……チッ」

 フードの人物の舌打ちが耳に届いた途端、カッ!っと頭が熱くなる。計り知れない憎悪が全身を埋め尽くしていく感覚。馬鹿にしやがって。クソが。クソがァ!!

 足が動く。手が動く。拳がフードの人物に伸びる。

 俺の拳がフードの人物の頬に突き刺さり、フードの人物が後方に吹き飛ーーーー

 ばなかった。

 次の瞬間……俺は地面が目と鼻の先にあることに気付いた。

 フードの人物が俺の腕を掴み、俺を組み伏せたのだと気付くのに少し時間を要する。

「……頭は冷えましたか?」

 俺を組み伏せると、フードの人物はやっと口を開いた。

「……ああ。悪かった」

 フードの人物の問いにより、段々と思考がクリーンになっていく。

「……ほんと悪かったよ」

 フードの人物が組みを解く。

 この人物は恩人なのだ。この人物がいなかったら今頃警察に捕らえられていたかもしれない。この世界に警察がいるかは不明だが、警察に近い存在はいるだろう。

「だけど、質問には答えて貰いたい。俺は今、右も左もわからない状態なんだよ」

 痛む箇所をさすりながら頼み込む。

 フードの人物は少し考え込み、こんなことを口にした。

「約束したからです」

「……は?」

 約束?俺はこの人に会ったのは初めてだし、約束をした覚えもないが。

 不審に思っていると、ふと。外がやけに騒がしくなってきた。

「チッ…バレたか……どうやら奴らが来たようですね……早いところここから離れましょう」

 奴ら?そういえばこの廃屋に来る最中、鎧を着込んだ連中を目にしたが……。

「奴らって?警察が来たのか?」

「ケイサツ?それが何かは知りませんが、国の衛兵が来たようです」

 国の衛兵かよ……。捕まったらロクなことにならないのは明確だな……。

 フードの人物が廃屋の奥に歩みを進める。

 そして俺に着いてくるよう促した。

「裏口から逃げましょう。晒し首にされたくなかったら早くついて来て下さい」

「……ああ。わかった」

 フードの人物の後に続く。その際、飛び出した木材がフードの人物のフードにひっかかり、フードが脱げた。

「!!?? あんた女だったのかよ!!」

 肩ぐらいで切り揃えられた髪。整った目鼻。柔らかそうな唇。

 紛れもない、女性だった。

 フードの人物。もとい、彼女が冷たい目でこちらを見る。

「……気付いてなかったんですか」

「いやまぁ……随分高い声の人だなぁとは思ってたけど……」

 視線が痛い……。

 そんなことをしているうちに、ドガッと扉のバリケードが崩れる音がした。

「……この話は後にしましょう。今は逃げるのが先です」

「……了解」

 そして俺は彼女に連れられ、逃走を続けた。

 



 




 読んで下さりありがとうございました。

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