21 正夢。
今回の話は内容は進みません!
桜が料理苦手設定というのを無理矢理ぶっこみたかっただけです!(笑)
「ん、んー…」
朝か…。いつの間にか眠っていたようだ。それにしてもなんだろう、部屋が焦げ臭い。
「あ、竜二起きたのね。おはよう。」
「おはよう。この焦げたような香りはいったい何?」
桜はピクッと反応した。さては…
「あ、あのね?私だって本気を出せば焦がさずに…め、目玉焼きを焼けるんだから!!」
「はぁ…」
やはりそうか。俺は大きな溜め息をついた。
桜は目玉焼きに限らず、料理が下手だ。料理を作ることが嫌いではないと言うが、作ったものが炭になったり生焼けになったりする。ひどいときは、料理が虹色になっていたり…
「と、とにかく食べるわよ!さぁ!」
おいおいマジか…。
桜の小さい頃だったら、喜んで食べていたに違いない。幼い妹の作る手料理は最高だ。どんなものでも食べるだろう。しかし、もう幼いとは言えないだろう。さすがに…
「ほら!早く食べなさい!早く!!」
「いただき…ます…」
桜に急かされて、もう食べるしかないと思った俺は思いきって、黒くなって正直見た目で判断できない目玉焼きを、口に入れた。
「うぅっ!!!!!!」
まぁ、予想はしていたよ、うん。苦くて、酸っぱくて、例える食べ物がないような味だ…。
真っ青になっている俺を見て、桜は涙目になった。
「そ、そんな表情しなくたっていいじゃないのよ…!確かにまず…うえっ。…ま、まずいけど!食べれることに感謝してよ!!」
「そうだな…世の中何か食べたくても、食べれない人がたくさんいるもんな…でも…これはさすがに…うっ。」
あぁ、意識が飛びそうだ。俺の前世はトラックに轢かれて死んだけど、今度は桜の手料理で死ぬのかもしれないな…。
「ちょ!?竜二!?お、お茶!お茶飲んで!!私の作った料理で気絶しないでぇぇえ!!!」
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「ふぅ…本当に死ぬかと思った…」
お茶を飲んで少し落ち着いた。さてと、そろそろ学校に行くか。たまには、早く家を出るのも悪くない。
「姉さん、そろそろ俺は家を出るね。」
桜にそう言って、準備のために自分の部屋に戻ろうとした。
「ま、待って!!」
少し震えた声が、桜から発せられた。いったいどうしたのだろうか。
「あのさ!まずい目玉焼きを無理矢理食べさせちゃってごめん…。それと、昨日はありがとうね。」
「…家族だから当たり前だよ。」
にっこりと桜に微笑み、俺は自分の部屋へと戻った。
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「あ、あれは反則だろ…!」
さっきまで散々振り回してたのに…急に謝るとか反則過ぎる…!あんなの可愛すぎで許すに決まってるだろうが!まぁ謝らなくても許すけど!
あまりの可愛さに、俺はベッドの上でジタバタとはしゃいでしまう。
本当に桜は可愛い…
急に眠くなってきたな。まぁあと10分なら大丈夫だろう。きっと…
そこで俺は意識を失った。朝からはしゃぎすぎたようだ。
…ん?なんだか焦げ臭いが…。
「あ、竜二起きたのね。おはよう。」
んん?この光景どこかで見たぞ?それに皿に盛り付けてある黒い物体…
ま、まさか…
「おはよう。ねぇ、この焦げたような香りは…」
「あ、あのね?私だって本気を出せば焦がさずに…」
俺は確信した。さっきまでの出来事は夢だったということを。そして夢と同じ出来事が起こっているんだということを…




