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初めてのKiss(*3*)

私も美少女と同衾したいです。

「ん……」


 目が覚めると、柔らかいものが手に触れていた。ふにふにという効果音が最もしっくりくるのにも関わらず、ちゃんと弾力もある不思議な手触りだ。どこかで触ったことのある感触なんだけどな……。何だっけ。

 しばらくしてやっと思い出した。そうだ、おっぱいだ。たまに自分の胸を揉んだりした時に、感じる感触と同じだ。強いて言うならちょっとばかしいつもより小さめな気がするかな。

 と、寝ぼけた頭でそこまで考えてからようやく気付く。俺、アデルのおっぱい揉んでるじゃん。


「あの……」


 顔の下のほうから声がする。顔を向けると、俺に抱きかかえられて思いっきり胸を顔に押し付けられているアデルがいた。そして俺はそんなアデルの胸を絶賛揉み揉み中である。


「…………」


 何だこの状況。寝ぼけラッキースケベ? ラッキーっていうよりほとんど故意だよねこれ。


「手……」


 顔を真っ赤にしたアデルが消え入りそうな声で抗議にもなっていない言葉を発してくる。


「ごめんね」


 そうは言いながらも手を離すことはしない。小ぶりながらも形の良い胸の感触をじっくりと楽しむ。


「あっ、景様!」


「ん〜?」


「い、いきなりは恥ずかしいです」


「えい」


 ぶちゅ。


「むぐっ」


 アデルが何か言ってきたので、唇を奪って黙らせる。


「んむむむむっ」


 どんどん真っ赤になっていくアデルの顔を超至近距離で眺めながら、俺は初キッスの味を知って密かに興奮していた。


「んんんっ、んむむっ、ぷはっ!」


 残念ながらレモンの味はしなかった。というか特に味はしなかった……。

 解放してあげると、アデルは大きく呼吸を繰り返す。


「な、何をなさるのですか!」


 顔を真っ赤にさせたまま、アデルが抗議の声を上げてくる。


「キスだよ」


「私、初めてだったんですよ!」


「俺もだよ」


「そ、そうだったのですか? 嬉し……、じゃなくて! こういうのってもっと雰囲気とか段階とかあるじゃないですか!」


「そうだね。じゃあもう一回しよっか」


 ぶっちゅー。


「んむぅうううう!!」






「はぁ……はぁ……はぁ……」


 数分後。息も絶え絶えなアデルを尻目に、俺はすっかり暗くなった窓の外を眺めながら背伸びをしていた。うーん、よく寝た。


「あんなに……激しく……。で、でも全てを捧げるって決めたし別にいいのかな……」


 何やらアデルがぶつぶつ呟いている。それにしても腹が減ったな。


「アデル」


「ひゃい!」


「お腹空かない?」


「あ、はい……。お腹は空いています。結構長い時間寝てしまいましたからね」


 というわけで俺達は夕食を食べに行くことにした。夕食と言うには結構遅い時間ではあるけど、まだ店自体はやってるところも多いだろう。

 宿の階段を降りると、給仕の女の子が声をかけてきた。


「あ、夕食になさいますか?」


「ん? まだやってるの?」


「はい。まだ営業中ですよ。もう少し遅かったら終わりになっていたので危なかったですね。いかがなさいますか?」


 確かにまだ数名ではあるが、飲み食いをしてる人達もいるみたいだ。せっかくだしここで頂くとしよう。ここの宿の食事は結構美味しいしな。


「じゃあよろしく」


「はい。かしこまりました。それではお好きな席に座ってお待ち下さい」


 俺とアデルは部屋の真ん中辺りの二人がけの席に腰掛ける。改めてアデルを正面から見ると、やっぱり可愛いな。何と言うか、纏う雰囲気が違う。どことなく高貴な感じが滲み出ている。こんな普通の宿にいても実に絵になるなぁ。


「どうかなされましたか?」


 アデルの顔をじっと見つめていると、アデルが不思議そうに訊いてきた。


「いや、何でもないよ。ただアデルが可愛いなーって思ってただけさ」


「あ、景様……」


 アデルがまた顔を赤らめて俯く。ほぼ全て俺のせいなんだけど、アデルは顔を赤くすることが多いな。可愛い可愛い。


 そんなこんなで時間を潰している内に、夕食が運ばれてくる。今日の夕食はステーキだ。ジュウジュウと音を立てて肉汁が溢れている様子は、見るからに美味しそうだ。ちなみにこのステーキは、オークという魔物の肉を使っているようだ。豚そのものじゃないあたり、なんとも異世界らしい。

 オークは地球でも有名だった豚顔で人型の魔物だ。よく女騎士を捕まえていやらしいことをする魔物として語られているアレだな。くっ、殺せ!

 そのオークは大した知能は持たないが、そこそこの腕力があるせいでD級の魔物に位置付けられているらしい。一般人では手に負えないどころか、冗談でなく「くっ殺」言う羽目になってしまうので、冒険者がオークを見つけたら必ず討伐しなければいけない対象になっているらしい。ちゃんと訓練した冒険者なら余裕を持って倒せる相手なので、肉が一般人の食卓にも上がる程度には流通しているようだ。

 そして大事なのはその味。なんと味はまんま豚肉だ。あまりに豚肉過ぎてびっくりした。異世界に来て豚肉を食べられるなんて思ってもいなかったからな。

 それと普通に美味しいけど、この世界の人達は人型の生き物の肉を食べるのに抵抗は無いんだろうか。技術が発展した未来では、オークが家畜として大量に養殖されていたりするのかもしれない。人型の豚が飼育されてブヒブヒ言っている世界か。想像すると何だかシュールだ。

 ちなみにアデルは食べる姿も美しかった。数年間まともにテーブルマナーが必要な食事を与えられていない筈なのに、よくそこまで出来るなと思うくらい綺麗な食べ方だ。小さい頃にしっかりと仕込まれたんだろう。流石だ。

 でもほっぺにソースが付いてるのは気付いてないみたいだね。可愛い。



 食事を済ませた俺達は、タオルとお湯を2セット貰って部屋に戻る。いくら食事が美味しくて上質なサービスが受けられる高めの宿だからと言っても、流石に庶民向けの宿なので風呂までは用意されていない。元日本人としては非常に残念だけど、風呂がある宿を選ぶと一気に料金が跳ね上がるから仕方がない。今はまだ風呂無しの宿で我慢しよう。いつか金持ちになったら風呂付きの高級な宿に泊まるんだ……。

 部屋に戻った俺達は、早速体を拭くことにした。といってもアデルが恥ずかしがってなかなか服を脱ごうとしなかったので、無理矢理脱がせて背中を拭いてあげた。前も拭いてあげようとしたんだけど、断られちゃったよ。

 本日何度目かってくらいに顔を真っ赤にして「そこは自分でやりますからっ!」とタオルをひったくられてしまったら仕方がない。いつか絶対前も拭いてやると決意しつつ、俺は自分の体を拭くことにした。

 あ、背中はアデルが自分から申し出て拭いてくれたよ。前は恥ずかしがって拭いてくれなかったけどね。

 体を拭き終わった俺達は、特にすることも無いので再び寝ることにした。さっき寝たとはいっても、せいぜいが数時間程度だし、それで一晩持たせるには流石に足りない。いくら寝たところで誰も困らないのだし、自分の欲求に従って素直に寝ることにしよう。

 アデルも横になった途端に眠りに落ちている。今日、俺と出会うまでは安眠出来る日なんてなかなか無かったんだろう。すっかり安心しきった穏やかな顔で、すやすやと眠っていた。

 普段は大人びてるアデルだけど、こうして寝顔を見ていると歳相応の幼さがよくわかる。アデルは多分15歳くらいだし、日本で言うなら中学生と変わらないくらいだろうから、精神的にもまだ不安定な部分は残ってる筈だ。他の人と違ってまともな成長期を送れなかった分、より不安定な部分は多いと思う。そこはやっぱり、俺が歳上としてしっかりと守ってやらなきゃいけないところだよな。中学生相当の年齢の子に手を出してる俺が言えたことでも無いけどな……。


 俺はさっきと同じようにアデルを抱き締めて布団に入る。アデルの体温で温まった布団が、夜になると少し冷えるこの季節にはありがたい。

 俺は柔らかい感触を感じながら、眠りについた。

百合百合(というより主人公が強引に手を出)してるぜ〜!

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