基本戦闘
楓が家から出てくる。
「よし。じゃあ始めるわよ」
「よろしく!」
伊吹の修行が始まる。
「んじゃ、まず能力…」
「待ってましたぁ!」
「の、前に」
「なんだよ…」
「破弾を出す練習をしましょう」
「はだん??」
「破弾って言うのは、自分のエネルギーを凝縮見えるようにしてできる弾を相手にぶつけるの」
「へー!そんなんがあるのか!」
「これは能力関係なしに誰でも出せるわ」
「いくわよ」
楓は手のひらを上に向ける。すると、その手のひらの上に緑色の破弾が、バチバチと音を立てて出てきた。
サイズ的には楓の手のひら3個分くらいだ。
「ふっ!」
楓が破弾を撃つ。
思ったより速いスピードで飛んでいき、木に直撃して、木が丸ごと消滅した。
「…!すげえ…!」
「まぁ、これが出るようになればいいわ…」
「上達すれば、スピード、大きさ、威力を調整できるわ」
伊吹は見たことがない技(?)にテンションが上がる。
「やってみるか…」
伊吹は楓と同じように、手のひらを上に向け、力を込める。
(エネルギー…。エネルギーを集める…。)
手のひらに力を入れる。
しかし、何も出ない。
「くそっ!やっぱそう簡単には出ねぇな…」
「楓〜コツとかねぇの?」
「そうね。完成図を頭の中で想像しておいたらいいんじゃない?」
「楓はどの位の期間で破弾を出せるようになったんだ?」
「3時間かしら」
「! はやっ!そんなに早く習得できるもんなのか!」
「私はそのくらいで出来るようになったわ。貴方は馬鹿だから私と違って3年くらいかかるんじゃない?」
「馬鹿にしやがって…」
伊吹は手のひらを上に向け、集中する。
(エネルギー…)
そして目を閉じ、完成図を想像する。
手に力を込め、目を開ける。
「…!」
「で、出来てる…」
「嘘でしょ!?速すぎない?」
伊吹の破弾は、黄色く、手のひらの2倍くらいのサイズだ。
「ふっ!」
伊吹は思い切り破弾を撃つ。
ドォォン!
巨大な岩にあたり、岩は木っ端微塵に消し飛んだ。
「すげぇ…」
「すんなりと習得したわね…。10分位で出来るようになったのを見たのは初めてよ」
俺は自分で破弾を出したことに興奮する。
「じゃあ、次行きましょう」
「次はなんだ?」
「みといて」
楓はジャンプする。2m位飛んだ。すごいと思ったのと同時に違和感を覚える。
「楓…浮いてない?」
「そう、次の技(?)は浮遊よ」
「すっげえ!」
「これも破弾と同じく、能力関係なしに使えるわ」
「浮遊もちょっとだけエネルギーを使うわ。けどそんなに使わないから大丈夫よ」
「ジャンプした瞬間に破弾と同じようにエネルギーを放出するの」
「なるほど」
「まぁ、習うより慣れろね。やってみなさい」
伊吹は足をまげ、飛ぶ体制に入る。
ピョン!
伊吹はジャンプした。その瞬間に足からエネルギーを放出する。
(いけっっ!)
「…浮いてるぞ!」
「これまたあっさりと…」
「一発でいけた!」
「これはすごいわ!おめでとう」
「大体これが出来れば戦闘は大丈夫よ」
「よし」
「じゃあ次は能力ね」
次話です!やっと次話で伊吹の能力を明らかにします!
次話も見てください!