表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/10

伊吹

目が覚めると誰かが覗き込んでいる。


(…??)


俺は怪物に襲われた事を思い出し、飛び起きた


「やっと起きた…」


「誰だお前?」


小柄で、小さく、黒髪のショートカットの女が俺に話しかけてくる。


「お前とは失礼ね、怪物に襲われてるのを助けてあげたのに」


「…!そうか、お前が助けてくれたのか」


「だからお前って呼ぶな!」


「じゃあ名前を教えてくれ」


「私は(カエデ)


「俺はの名前は…」


俺は口籠る。言葉が出てこない。


「名前が…わからない…」


「はぁ?なに、ただのバカなのアンタ?」


「違ぇよ!けど…本当に思い出せないんだ…」


(ただのバカね…拾って雑用させようと思ったんだけど…)


「あ、じゃあ私が名前つけてあげる」


「は?マジで言ってるのか?」


「そうね…ウマシカは?」


「は?どういう意味だ?」


「そのままの意味、ウマシカ(馬鹿)よ」


そのまましばらく俺は考える


「…?あ!馬鹿って意味か!!!」


「すぐ気づかないのも馬鹿よね」


「くそ…馬鹿にしやがって…」


「馬鹿だから仕方ないわ」


(ムカつく奴だな…)


「まぁ冗談はこれくらいにして、本気で考えましょ」


「うーん」


「あ、伊吹(イブキ)なんてどう??」


「まぁ…馬鹿に比べたらマシか…」


「じゃああなた今日から伊吹ね」


「っていうか伊吹、私が助けてあげたのにお礼もないわけ?」


(面倒クセェ奴だな…)


「うん、まぁありがとう…」


「どーいたしまして〜」


「まだ腕と頬は痛む?」


(そうだ、俺は怪物にやられて怪我をしてたんだ)


「頬の傷は残りそうね…まぁ仕方ないわ」


「そうか…」


「疲れたから寝ていいか?」


「全快したら手伝いしなさいよ」


それは聞こえたものの疲れていたので

カエデがどうやって助けてくれたのか気にもせず眠りについた


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ