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灰色の黒龍の碧  作者: 生木
0歳(17歳)編
1/21

プロローグ

真っ暗闇の中で目が覚めた


ここはどこだ?

そう思い、周りを見渡そうとして違和感に気づく


………体が動かせない

いや、違う

体の動かし方がわからないのだ


心臓の鼓動のようなものは感じられる

だが、それだけだ

今自分がどのよな格好でいるのかすらもわからない


上を見ているのか下を向いているのか

手を曲げているのか伸ばしているのか

目を開いているのか閉じているのか


それすらも分からない



なぜ?自分はこんなところにいる?



そんなことを考えていると、突然目の前にヒビが入った


徐々に光が差し込んでくる

すると自然に体が少しずつだが動かせるようになってきた


ぼくは光にそっと顔を近づけ、暗闇から脱出した



♢♦♢♦♢



バキバキと何かを割るような音をたてながら僕は()()から脱出する


と、急激に光が視界をおおう

眩しくて目が開けることすらままならない


体も重い

重力が何倍にもなったみたいだ

立ち上がるどころかうつ伏せのまま少し腕を動かすことすら辛い



………しばらくして


目がだんだんなれてきて体も少し周りを見る程度なら出来るようになってきた


ここはどこだろうか?


周りを見る限りは森のようだ

大量の木が無造作に生えていて葉の隙間から光が差し込んでいる

雨が上がったばかりなのか、土は泥になっており、草には露がついていて、ところどころに水溜まりが出来ている


少しずつ慣れてきた体を動かしてみる

さっきよりはだいぶ動かすのにも慣れて、体を起こすくらいは出来るようになってきた


とりあえず立とうと木に手をかけて立とうとしてみるがなかなか上手くいかない

体が重すぎて直立するためのバランスをとることができないのだ


無理やり立とうと頑張っていたらまえのめりに倒れてしまった


そこで気付く


………この腕はなんだ?


倒れた先にはどこからか伸びた腕のようなものがあった

いや、これは腕というのだろうか?

確かに腕のような形はしているのだが、腕というには形がおかしすぎる

指は鳥のようになっていて、鋭い爪がついていて、何よりその全体に濁った白色の鱗のようなものがついていた


そこまではまだいい

だが、その腕のようなものは自分の体からはえているような向きをしていたのだ


ボーっとしていた頭が一気に覚醒する


試しに自分の親指を動かしてみる

すると、目の前の腕の端っこにある一番短い指が動いた


手首を曲げてみた

すると、目の前の腕の手首のようなものが動いた




………おかしい


急いでその場所を移動し、水たまりがあった場所に行く

だが、体がうまく動かないので数メートル離れた場所に行くのに1分ほどかかってしまった


いやな予感がしながら水たまりをのぞき込む

すると、そこには………


前に尖った大きな口

まだ生え揃っていなくまばらにある牙

光の入った大きな瞳

背中に生えたまだ小さな翼

そして見える限り体中にある鱗









…………灰色のドラゴンがその水溜りには写っていた











初投稿です

お見苦しいところが多いですが、よろしければご意見 ご感想お願いします

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