始め1
「今日行ってくるよ」
お父さんはそう言って死にに行った
今度帰ってくるときはただのロボットとなって
帰ってくるだろう
そんなどうでも良い日常
第一話「帰ることの出来ない部屋」ーロボー
さっきからチャイムの音がうるさい
またゼロの奴がインチキ臭い物を買ったに決まっている
ここに来る荷物はほぼ百パーセントあいつの物だからだ
僕は書かけのプロットをほおりだして下の階にある玄関に向かった
「はああい」僕はそう言いながら木の扉を開けるとそこにいたのは
青い服に黒猫の中身の奴が立っていた
「青服猫屋です」
「それはどうも」
僕は奴に握手をした
この時代何でも握手一つあれば大抵の物は済む、買い物の代金、本人確認
その他諸々、それをすること自体がその人間の証みたいになっているのだ
「はいどうも」
その男か女か分からない物はそう言うと空中にチャックを取り付けてその闇の中からデカい物を取り出した
「随分大きいようですがおひとりで大丈夫ですか」
「ええなんとか」僕はその僕の身長もありそうな段ボールに入れられた何かを見ていた
「それでは失礼します」黒猫は自らチャックの中に入るとどうやっているのか内側からそれが閉まっていった
「さてどうしよう」僕はそれをいざ持ち上げようとしたときやっぱり頼めだよかったかな、なんて考えたがこの家のシステムセキュリティーはいざ引っかかると死よりも恐ろしい仕掛けが発動してしまうのでそれは止めておかなければならないだろう
すなわち自分一人でやるしかないってわけで
(ほんとアインの奴どこ行きやがったんだまったく)
僕は改めて段ボールを持ち上げようとしたがそれはびくともしない
「・・・・・・どうする」
しばらく揺すったり押したりしてみたがどうも難しい
だいたいああいう宅急便の奴は重力操作盤を持った手袋なんて言う物をしているから重いものでも運べるがそんな重い物だったらもっと真剣に言って欲しいものだ
僕は諦めて家の中に入った
中は木が基調とされてどこもかしこも適温に設定されている
さして僕の部屋がある二階はなかなか整頓が出来ている範囲内だがしかしアインすなわちゼロ・アインシュタインのいる地下より下は魔窟何て代物ではない、未開発のウイルスやら何かよく分らん物が漂い独自の進化している奴もいてそこはもはや技術だけでいったら世界のどんな場所よりも上だがしかしそれを操作できない以上それは全く持ってゴミと言っても何ら指し使い無い
しかし、そのゴミを唯一操作できる奴がいる、それがさっき言ったゼロ・アインシュタインであり、皆からはゼロだがアインだか呼ばれている
そしてその地下の主人は今どこかに行ってしまっている
先ほどから彼女の操作探知機の点滅がこの建物内から消えたのである
別段彼女がここから居なくなることは珍しくはない
最近だと30年前に何やら莫大な裏金問題をピンハネしに行ったっきり3年は戻ってこなかったときもあったがそれっきりまた部屋に閉じこもってしまったのだ
「果たしてなにを見つけたんだあの人は」僕はすぐさまアイン独特の画質を見つけ出そうとパソコンのキーボードを心の中で打ち込んだ
しかし出てくるのはどうせアインが逃げる前にばらまいたと思われる
アインに似せて作られた偽造アインの鴨ばかりであった
「あいつ又めんどくさいことを」
僕は仕方なく自動操作に切り替えるとすぐさま後20時間と少しかかると表示された、まったく、普通なら嫌というくらい切りよい表示させる物をこんな曖昧に不覚的要素を含むような物を計算させるとは余程質の悪いものか増殖型なのだろう
僕は後は自動に任せて又別のアイコンを起動させた
そこには世界中のあらゆるネット犯罪が映し出され
その中で猟奇的犯罪の中でアインが好きそうな物を調べた
その結果僕は3つほどアインが好きそうな物を探し出した
それを探し出すまでに3000000000000個の猟奇的犯罪を蝨潰さなければならなかったがそれでも僕の検索アイコンならそれほどの苦にはならない
そして出された物を僕はコーヒーでも飲みながら眺めた
そこに書かれていた物は
「1」「水槽爆破事件」
(今日6時36分、中目黒何丁目6066番地により水槽が異常に増殖したとの通報があり行ったところ、大規模な爆発が起こり警官2名死亡又その爆破に巻き込まれて大手会社員基地外皆容疑者のスーパーパミコンが破壊された、警察の見解で時価1000000000000円はするそのパミコン目当ての犯行ではないかと思われる)
それはないだろう、あんな時代遅れな物をわざわざ破壊する必要もない
だいたいアインはそれよりも前のパミコンを買い占めたとかで何やら一人浮かれていた気がする・・・まさか自分一人だけで独り占めしたいとかか
しかしどっちみちアインにしては地味だし第一アインは現実の物には干渉は出来ない・・というかしたがらないから違うものと思われる
「2」「偽アンドロイド」東京都目黒区で老婆一人が惨殺される
年は88歳名前は★★★★堤防の踏切近くで車に引かれているのが確認されるがその体の一部が機械化していたという
警察はその近くにある防犯センサーを見てみたがしかし彼女がそこに来たと思われる時間だけノイズが入り確認することが出来なかった
又そのノイズの出ていた場所が宇宙空間からでありその発信源が特定できないこと又その未知のノイズが地球上のどのものとも一致しないため
宇宙外生命体ではないかと言われているがまだ不明
名前が文字化けしてるな・・えーーと、
僕はおもむろに眼鏡を出してその記事を見た、そこに書かれていた★の文字が剥がれて床に落ちて消えた
「田中安子」
・・・特に思い当たる節はないな、脳内検索してみたがこれと言ってアインにも又僕たちの周りに引っかかる物はない
しかし機械化だなんて、あれだけ機械化を推し進めておいて今更何を言っているんだ・・・しかしわざわざ言うくらいだから正規の機械化ではなく
いやそれどころか機械化されている物を更にしたのかも知れない
しかしこれもアインには無理な芸当だ
しかし話し的には面白い、現実の人間の体に今この世界にある空想のような実体のないプログラムが実体化した、面白そうだがしかし今は時間が残念ながらない、僕はもう一枚に眼を通す
「3」「お祭り事件」
昨日午前0時00秒、世界中のネットワークに八ッキングがされたがなにもされなかった模様、しかし問題が発覚した次の日、世界中の銀行の金が無差別にばらまかれ世界が歓喜と恐怖に裏がえった
警察は依然捜査を進めているが、世界最高国家プロテクトに守られているにもかかわらずその突破口を一瞬に開いてしまったこの犯人を今世界中のネット警察が国家をあげて捜索しているが依然足取りは掴めていない
又研究者や科学者はそんな大規模な八キングを行える機械はこの世には存在しないと言っているが現に起こっているので捜査は続行されている
これだ、まさしくこの事件の犯人だ
しかし何でこんな事をしたんだ
もしばらまいても良いがこれで社会はものすごく不安定るになるのは必須うである、日頃から良く分からない人間であったが果たして何でそんなことをしたのだろうか、いくら善悪無く何でも平気で行うあいつだからと言ってこんな昔の義賊紛いのことをしたのか、こんなことすればたちまち今までも何とか暮らしていた人間から先に苦しくなるであろうに
僕はもう少し調べてみることにした
そこで分かったことと言えばそのばらまかれた量が皆一定していると言うくらいに留まっていた
僕はそれを何とか元に戻せるプログラムを制作し終えると
すぐさま大ハッカーこと、添削先生に送信してバラ撒きをお願いすると
一通のメールがすぐさま送られてきたので開くことにした
「添削にネット出来る人間はこの世に二人しか知らないので多分お前だろ「時」、もし違ったらすぐさまこれを好きに消去してくれ、詳細は送らないでくれ、なお時だった場合にのみ発動するプログラムがあるから
もし違った場合は自然爆破するので急いだ方がいい
さて、あんたが時だった場合にだがここに一つのプログラムを付けて置いたから再生しておけ、じゃあ」
僕は2、3重に防御フィルター「千夜」を仕掛けてしばらく探知ウイルス型ネット虫に調べさせた後にファイルを開いた
そこに書かれていたことは実に驚くに足りない言葉であった
「なお、これを読んだ物は死する」
全くなに考えてやがるんだあのばっきゃろう
僕は急いで千夜を二重扉ロックして消去したが信じられないことにその千夜が感染して浸食して漏れ出してきているではないか
僕は不味いと思いながらもどうすることも出来ないから仕方なく
(使うか)と思っていた
その機体は何時からあるのかは不明だがしかし世界最大の悪夢と言われるくらい最悪な事態を巻き起こしただけは確かではある
それは一度は入り込んだ物をかんぷ亡きまでに破壊する
それ以後使うことすら不可能なほどに
そのため使用不可にされるため感染はゆっくりというかしないように思われたが違った、奴はわずかな意識の中で電脳空間に増殖し続けて
その中を通る電話やメールなどの宅配物に寄生してそこで一発即発の自爆をしてしまうのだ
そんなことでこの事件をその白いネズミのフォルムから「白血チュウ」事件と名付け世界を震撼させた後収まったのはそれからに十年後のことだったからと言うから余程しつこかったのだろう、現にその時代は一部をの除いて電脳を使えなかった時期でもあり世界の発展が遅れ何世代も時間が遡ったと言われている
かくしてた対白血チュウ対策として爆破されても壊れない防御壁を完成させたわけだが、これを作ったのがなにを隠そうあのアイムであり、そのアイムは又あの白血チュウの制作者なのではないかと僕は考えている
確証はないが奴は試作品爆破チュウなる物を昔作っていた痕跡がありその変種なのではと思われ、そして何よりアインが20年も手こずったはずがない気がする、そこから導き出される答えはただ一つ
世界で自分だけが使える世界が欲しい・・・みたいなことでも考えたのだろう、唯一軍なんかが独自の回線ルートを掘り下げていたようだが、それも白血チュウ以外の何者かに破壊されていたと書かれていた
間違いなくそんな軍に刃向かえる以前にその犯行手口があいつ以外には考えられないのだ、どこの世界に一瞬にして軍の設備を玩具のキャラクターにしてしまうのだろうか、そこは一瞬にして幼稚園のような場所になったと言うがどうでも良い
僕はパソコンを切った
しばらく隔絶しなければならない、それほどむっずかしいものなのだ
僕は冷えたコーヒーを一気に啜ってすぐにお代わりを入れに行った
この空間で味覚なんて言う物は自由に書き換えられるし、わざわざ食べる必要も入れに歩く必要もない、しかし僕たちが住むこの小さな空間はそれを良しとしていない、従来の意味の分からない物にこそ何か科学では説明できないような別の次元を確認していたのにも起因するがそれ以前にこのちょっとしたストレスをより所にもしていた
それこそ世界を混乱に陥れるよりずーーと難しい
しかしそんなちょっとしたリアルの方が僕としては楽しくもあった
全てが効率化しても世界ではどこかでまだ生身の人間が苦しい奴隷になっていたりするのは人は心を信じて苦しみを信じていじめたいのだろう
僕はコーヒーが音を立てて下の白い熊の絵柄が入ったコップに黒い液体を入れている、それを眺めるのも又プログラムの一環だが僕はそれから目をそらして又ダイブした
海のようにそこには気温なんて物は存在しなかった
しかし何時しかプログラム同士が寄せ合い熱を発したり自ら屍となり気温
または環境自体を変曲的に湾曲的に変えていった
そのせいでその世界は地球上にあるにも関わらず今もどこかで増殖を続け
地球の大きさよりも大きくなっている
あるところはビルが四方八方から生え、又ある地方では空気上というか空間にバグが全ての割に入り込み自分自身が一時的にウイルス感染を繰り返さなくては行けない場所もある
しかしその全てを作ったプログラマーの発端となった物があのゼロの父親にして制作者マイディー・メッケルそしてサニーレイチェルである
彼らについてのプロフィールは全てがどこまでも破壊工作されており
ただサニー達の記録はゼロがただ、そう言う人に作られたという事であり
それを語る本人こそがこの奇っ怪な世界の始めの暴発者だともいえる
なぜこんなウイルスのような人工知能を作ったのか
なぜゼロはいつもいつも僕の迷惑をかけるのか
かく言う僕は彼女の弟機に当たるはずだがそこは全てが闇の中である
もしかしたら彼女に作られたのかもしれないがそれはないらしい
しかしどうだろう、その答えが全ての電脳空間から閉め出されて消えているここではないに等しい
僕は入れ終わったコーヒーをこぼさないように持つと自分の部屋に向かった
中は実にすっきりとされており
机の上にだけ仕事道具がただ一つの目的のプロットを組み上げていた
「バグ消去完了いたしました」
脳内でアイコンがそのようなことを言った
「ありがとう」
僕は脳内に浮かぶ銀色の球体やら四角に変化する水銀みたいな奴に言った
「あのー申し訳ないのですが」
「何だ」
あのアイコンが久し振りに話していることに驚きながらそんなことを言った
「白血チュウまだ送信していませんが」
「・・・・忘れてた」
僕は急いで画面を3重ロックして開くと一気に第1ブロックが浸食されて第2ブロックにめり込んできた、
「おい急太」
僕はすぐに緊急用アイコン「急太」を呼び出す、急太は極小に編成されており、そのアイコンを発動した瞬間それはその空間を一度全て真っ白にするときにのみに使う、ちなみに白血チュウとの違いは荒いか完璧かの違いだろう、ちなみに言うなら白血チュウを使った後は先100年以上は使うことは出来ない、いや100年経ってもあれを修復できればの話であるが
「いやーー最近出番がなくて捨てられたかと思っていやしたよ」
「早くしろ」
大3ブロックがひび割れ始めた
このウイルスは触れた側から自分の物質に編成させるタイプだが実にやっかいだ、何せあいつが作ったのだから
「へいへい分かりましたよ」それはそう言うと僅かに開けたブロック
といっても見てもぜんぜん分からないほど極小だが、そこから外に飛び出した瞬間、僕は又ページを閉じて世界を入れ替えた
すぐに知らせが入った
「旦那ー終わりませいたぜ」
「ああありがとう」
「・・・報酬は」
「A級オイルでもいるか」
「あれは好きません、どうですあそこに行かせて貰っては」
「・・・・・・好きにしろ」
「・・ふふっ」
「気持ち悪い奴だな、そんなに話し相手が欲しいか」
「いや話というか何というか」
「・・・・・・早く行けよ」
「それでは行かせていただきますが一人で寂しくないんですか」
「行けよ」
「そこまで言うなら行きますが寂しくは」
「・・・ふざけているのか」
「いや旦那もからだが子供みたいだからって遊郭に行けないこともないでしょう、今何歳ですか」
「お前もそんなとこに行く暇があったら・・・・まあ良い個人の問題だ」
「・・・・そんな引きこもってないで」
「お前俺がここからでれないの知っているだろ」
「・・・・・・・・そうなんですか」
「初めて知ったみたいに言うな」
「いやバレなければ」
「・・・・・・ここが俺でありここから出たら消滅してしまうんだよ」
「・・・・電脳で自身だけとばしてみては」
「そんなことも出来ないから困るんだ、ここから貰えるのはもの凄い量の情報だけ、後は不自由な生活空間があるだけだよ」
「・・・と、ここまでじらして私はおさばらで」
「・・・早く行けよ俺は羨ましくないから」
「行かないんですか」
「・・・・・・ふざけんなよ」
「いや案外少しくらい」
「お前は昔から達が悪いな」
「へへへ」
「・・・・・早く行けこれ以上は付き合わないぞ」
「へいへい・・・で」
僕は奴の名のミクロにも耐用した追い出しワッペンで奴を強制的に部屋からいや実質この空間世界から追い出すと2重ロックをこの建物の城壁に建てた、全く持ってこんな小さな建物に何で大軍艦要の物を建てなくてはいけないのか、強い奴がいると仲間内でも大げさになって面倒くさいことこの上ない、僕は更にロックをかけようとしているとしたときだった
「おい今空いているか」
その声は僕は天の声とも空人とも呼んではいないが、要は空耳に等しいたぐいの物だ
「なんだ」僕は答えるがそれが返答した試しはない、いつも一方通行だ
「今日6時39分インターポールに大量の犯行予告が届くがそれを全て
廃棄しろこっちで」
「・・・・何でそんなことしなくちゃ」
「後は任せた」その後何の音も聞こえない
いや僕らに音なんて物は本来ないのだけれども、それでも言葉で示すよりもこちらの方がやっかいだけれども、それでもいつの間にかそのさかえ目さえなくなっていく、いやあったのかさえ思い出せない
僕は家の中の自分の部屋にあがると、改めて浸食されたかを確かめた
いや実際は浸食されたかを確かめていたというよか、浸食した物が残っていないかを調べた
「おい単作」僕は呼び出しアイコンにそう言うと
「何もないに真っ白という色さえない更地だ」
「そうか」言う前に全て調べておいてくれたようだ
「何か欲しい物はないか」急太だけにあげるのも不公平かと思ってそう言うと、
「それではA級オイルの更に上ゴールデンオイル30年分」
「無理だそんな物一つでさえ無理だ」
「あなたの財産をここに表示しませうか」
「分かった・・といいたいがこの金もあいつにあ付けられているだけで実質的には俺の物じゃない、そんなことお前も知っているだろ、というかお前だから知っているだろう」
「・・・・必要経費でしょう」・・・・・・・・・・・・そうなのか
「よし分かったなら三年分だそう」
「いえ、現物は必要ありません私の口座に引き落としていただければ」
「・・・・・分かった」
まだ何も言っていないとい言うのに
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちょっちょっと待て
「お前まさかそれで違う物を買おうというのか」
「別に・・・そんなああ、こったありませんよ」声が震えていた
「何を買うんだ」僕は奴に対単作用、探索ソフト「探査君2」を差し迎えようとして止めた
「分かりましたよ」
そこまで言うなら、僕は探査君2を閉まって奴の動きを見た
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
何もいわない
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「何か言ったらどうなんだ」
「守秘権が・・・」
「・・・・・・・・・・・・」僕は探査君2を奴の脳内にプロテクトしようとしたのを見て言おうとしていた言葉を途中で止めた
「ちょ、貯金です」と言う
「お前貯金して何を買うつもりなんだ」
「買わずとも将来的に結婚とか結婚とか結婚」
「分かった、分かったから」
「そうですか、でも結婚・・」
「もう良い、ただ本当はどうなんだ」
元はこいつはハッカープログラムが独自に変化して生まれてしまう手の奴だ、元々警察なんかが何万代も導入した中で生まれたバグなのだが、こいつのせいで誤認逮捕が10000にも及んだという災厄的な悪名を持つ
「お前のことは別段信用もしていないが疑うわけでもない、安心して言え」
「それ疑ってるってことでしょう」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「分かりました・・しかし本当に・・・」
「・・・・・・・・良いんだな」
「もう良いですここまで疑われてはプログラムの名折れ、好きなだけ、あっ、みてぇーもらぁあーーおうかぁあああぁああ」
「やけを起こしたか」正直機械としては不良品だろ、しかしそこまでの物とはどのような物なのであろう、僕はCDを極小にしたような物を奴にインストールした、その瞬間プロテクトが辺りを、特にあいつを包み込んだ
その半透明な水色の膜の中に奴に関する検索ワードがありそこに奴がこの金でやろうとしていたことは何かと打ち込んだ
「「3000ユルス、使い道」」
「検索っと」僕はクリックして探索を押すと
「ピーーー、探索結果、表示しますか」
僕はYESを押した
次の瞬間小さい画面が空間上に浮かび僕はそれをのぞき込む
「いやー単ちゃん最近来なかったけど何やってたの」
それはどうやら日本の畳という物らしく、そこに男前というかどこか怪しい髪型、それはまさしく「チョンマゲ」と言う物だったと記憶していて
服装も男は地味だが、相手側に今「単ちゃん」とか言っていた女は実に豪華というか凄いゴージャスな出で立ちである・・・・これって、まさか
さっき急太が言っていた・・・
「そう言うなよ最近仕事が忙しくてさ」
「そんな、私以外に良い女が出来たんでしょ」
そう言って女は男のツネを摘んだ・・・いやひねったと言うべきか、それに対する単作はと言うと
「おいおい痛いじゃねえですか」なんて言って嬉しがってんだからバカなのかバグっているのか、意味が分からない
「それならワチキと」
・・・なんてことをやっている映像が流れる
こいつもか、なんだどいつもこいつも花魁だ遊郭だ、時代錯覚も良い所だ
「おい起きろ」僕はチップを抜き取って奴を起こした
別に揺さぶることも声をかけることも必要ないが、こう毎日めんどい作業ばっかりやっていると必要のない作業を何となくやってしまう
「旦那」
「何が旦那だ」僕は半分寝ぼけている奴に言った・・いや寝ぼけることなんてあるのか、器用になればなるほど物は意味を、効率を、無くすというのが機械として面白いことか
「いや、これは失礼、しかしですよ旦那も本当は出られるのに出ないだけ何じゃないんですか」
こいつは何を言っているのか、俺はそれ程までに嫌われていたのか
もし一歩でも出たら俺はこの世から消える、それなのにこれほどまでに奴らは揃って勧めるなんて、そんなに悪い事しただろうか
「俺そんな悪いことしたか」と聞く
「何のことです」
「・・・俺は出れないのにお前等は余程俺を消したいらしいな」
「なっめっそうもない、ただ旦那の力ならそんなこともそろそろ出来ると仲間内で話してみんなで勇気付けようと」
「それはありがた迷惑だ、いくら俺でもここから出ることは出来ない、最近機械化した、いやプログラム化した人間が見つかったと言うが、俺が外に出ると言うことはプログラムが肉体をこの世界の質量と同じでもつという事なんだよ」
「しかし旦那は世界でも2番目くらいには入るパソコン世界のプロなわけでしょ、そろそろそういうことが出来ても良いんじゃ」
「あいにく俺を作った人は俺なんかよりも数1000倍バクロム程にも天才らしい、俺には到底無理だよ」
「では死ぬのが怖いと」
「・・・急に話が飛んだな・・バグったか」
「・・・言えバグってはいませんがしかし旦那、旦那には恐怖心が終わりですか」
「お前も知っての通りこの世界ではあのアインのせいで300年ほど前に
世界きぼでのパソコン世界の改変及び、無理矢理に人工知能を搭載させたような機体が全てのパスワードと言うパスワード、バグからプログラム、全てに搭載されてしまう、それは従来のそれとは全く異質なものでそのせいで人間世界では生命とは何かと長い間論点になったほどだ
しかしここで言う恐怖心が全てのプログラムの一過点だとしても、そのことについて分けることが出来る物は恐らく無いのではないだろうか
人間の感情とはそれ程までに良い加減であり、一時的にしろ全てにしろ人間よりも感情を多様化させたプログラムも現時点では存在する
それの分岐にあったのがお前がさっきから言う舞子だか芸者だか・・」
「芸子です」
「とにかくそれに当たる、そいつ等はただ感情を相手に伝えるに留まらず
人間という物の心を支配するため誘導するために作られている、すなわちお前等の心は人間よりの不完全に近づきすぎたために
高等といういい加減さになったために良い鴨にされたわけだ、そこで恐怖心に移るが」
「もう良いです、芸子さんに会いに行ってきます」
「花魁じゃなかったのか」
「女は女、女性も女全ては女です」
「大丈夫か・・おい」
「何を言っているんですか義理に生きているロボットが大丈夫なわけがないでしょう」
「そうか、なら壊されて部品売られないようにしろよ」
「エイヘイそれくらい壊されませんよ」
「おい言葉がこんがらがっているぞ、どっかショートしてんじゃないのか」
「そんな高等なことが出来るのもいい加減な義理に生きているから・・」
「あーーわかった、分かったからもう行って良いぞ」
「そんなこと言わずに旦那も」
「早く行かないとお前も強制ワッペン貼るぞ」
「おお、コワイコワイ」
そういってそのバグともしれない物はその建物から足早に出て行く
しかしそうは言ってもガチャガチャくらいの大きさしかないその球体は
まるで飛ぶように途中、途中ワープしたように飛び飛びに消えながら消えていった
「はぁーー、今度感情破壊というか消去できるファイルでも作ってみるか」
そんなことを言いながら時・ヲォッチは、コーヒーを入れると木の階段を登って二階の自室に戻ったのであった




