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こいのうた  作者: Maria
3/4

jewel3...こんなに近くに居るのに。

こんなに近くに居るのに届かない。伝わらないなんて。

恋って一体何なんだろう。

触れたいのに、出来なくて。近付きたいのに、寄れなくて。好きと言ってほしいのに、抱きしめてほしいのに何にも言えない。


─授業中★


『えーそれじゃあ前後左右の4人組か3人組で話し合ってみて』


え…。やった!!それって小泉と話せるじゃん!ここでまたいつもの私になったらきっといつまでたっても変わらないよ。頑張らなきゃ!勇気出さなきゃあたし!!

って、でも私のとなり今日休みだ。

ん?小泉のとなり…も休みじゃん!?

無理だよー2人っきりで話すなんて…そんなの無理無理無〜理〜!!!


『えーと中條さんと小泉君の所は2人かぁ…じゃあとなりのグループからなっちゃん!!行ってあげてぇ』

『え!?はーい☆分かったよーん』


良かった〜なっちゃん来るんだぁ!

マジ助かったよ〜。

私ってダメだなぁ。てゆ〜か本当ばっかみたい。

小泉のこと好きだとか、2人じゃ話せないとか、苦しいせつないとか、彼女になりたいとか。

ぜんぶ心の中で想ってるだけで言わなきゃ何にも伝わらないのに。ただ見てるだけじゃ、想ってるだけじゃ…。

そんなこと分かってるんだけど…。

『優華!ほらぁやるよー?』

『え!?あッッうん!!』

『…中條って何かいっつもぼーっとしてるよね(笑)』

『えッッ!?そ、そーかなぁ(汗)』『確かに!まぁでも優華ってそんな子だよ(笑)』

『そうなんだ(笑)しっかりしてる子かと思ってたし(笑)』

『優華かお真っ赤〜(笑)』

『だって〜(恥)』

『本当だぁ!何かごめん(笑)』

『あはは〜うける優華!!』


─次の日の授業中★

きのうは3人で話けっこう盛り上がったし今日もその調子で話しかけちゃおう☆今度はなっちゃんは居ないけど勇気出して後ろ振り向かなきゃ!!

『あのッッ小泉!』


『ん?』



『祥貴〜☆』

『何??』

『きのうメールしかとしたでしょー!!ひどい〜(笑)』

『あ〜ごめん!寝ちゃったの。(笑)』

『え〜(笑)じゃあじゃあ今日の夜絶対メールちょおだいね♪♪』

『気が向いたらね(笑)』



……こんなに近くに居るのに遠いよ。伝わらないよ。届かないよ。私もあんな風に楽しく喋れたらな。そしたら…。



『ごめん中條!何か言おうとしてなかった?』

『ううん…何でもない!』

『そっか。』



遠い。遠いよ小泉。こんなに近くに居るのに君と私の間には見えない遠〜い長〜い越えられない道があるんだ。

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