一章三節……教育係……
さて、今回は教育係が出てきます。
ふぁぁぁ~……二度寝すっか~…………
「おーい!起きろ、戰!」
「(むにゃむにゃ)もう食えねえ」
(バシッ!)
「イテッ……なんだよ~ゆー」
「なんだよ~……じゃないわよ!あんたが連れて帰って来たやつらに、基地を案内しに行きなさいよ!」
「え~、めんどくせぇ~……んな事より、俺は眠いから寝るわ……」
(バシッ!ビシッ!)
「イテッ!わかった、わかったから起きるから!」
「ふん!それでよろしい!」
「さてと早く案内して寝よ……」
「おっ!戰じゃん!久しぶり!」
「よっ!翔太!……おっ!ついでに椿もいるじゃん!」
「…………(こくり)」
俺から見て右側の男が木山翔太
んで、俺から見て左側の女が、園原椿二人とも教育係りをしている。
何で久しぶりなのかって?
こいつらは、いい人材がいないか見回っていたんだよ。
「なぁ、お前らってさ教育係りだったよな?」
「そうだが……どうかしたのか?」
(ニヤリ)いける……絶対いける。ハハハハハ!はっはっはっ絶対に寝れる、今すぐ!
「あのさ、お前らに頼みたい事があるんだけど……」
「なんだ?できることならいいけど……」
「……(コクコク)」
「なに、簡単さ!こいつらに基地を案内してやるだけだからさ…………ドゥー?」
「なんだ、そんなことか、別にいいぜ!」
「…………(コクコク)」
よっしゃー来たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!これでやっと、三度寝ができる。
ありがとう!神様!ありがとう!翔太!ありがとう!椿!
「じゃあ、頼んだぞ!」
「おう!」
「…………(コクコク)」
あはははははは!やった~寝れる、やっと寝れる!
あぁ、もうベッドが近い…………あれ?……京太じゃね?、何で俺の部屋の前に京太が立ってんの?
「あっ!戰さん!あの、お願いがあるんですけど……」
「へっ?頼み?…………ってかお前、基地を案内してもらってるんじゃ……」
「いえ、昨日秀さんに教えてもらいました」
「そ、そうか……で頼みってなんだ?」
「あっ!そ、そうです!僕って、戦闘に向いてないんですよ……だから、僕を化学者の方に回すように頼んでください!お願いします!」
「あぁ……なんだそんなことか……」
「はぁ、やっぱり無理ですよね……」
「いや、別にいいけど?」
「へっ?…………いいんですか?」
「あぁ、ちょうど今ゆーが、人数が足りないって言ってたしな」
「やっ、やったー!」
「いや、必ずしも入れるわけではないからな……」
「はい、でもいいんです!ありがとうございます!」
「あっ!ゆー……おーい、ゆーちょっといいか?」
「な~に?戰……あれ?基地の案内は終わったの?」
「い、いや……翔太たちに任せた…………」
「なんですって!?」
「そんな事より、こいつが化学者になりたいらしいぜ!」
「えっ?本当に!君が入ってくれるの?」
「あっ!はい、そ、その気なんですが……無理でしょうか?」
「うーん、そうねぇ~……じゃあ、私の助手になりなさい!」
「えっ?助手ですか?ってことは……」
「そうよ!あなたは今日からデスナチュラルの化学者よ!」
「はい!よろしくお願いします!」
「そうだ、あなた名前は?」
「木城京太です!」
「じゃあ、これからはキョーね」
「キョー……ですか?」
「そ、キョー、あだ名よ、これからよろしく!」
「まぁ、これからよろしくな!キョー」
「はい!頑張っていきます!」
あ~あ今日はなんやかんやで疲れた~…………ふぅ~ねみぃ~……寝よ~。
注意……教育係って言うのは、戰が連れて帰って来たやつらを鍛え直したり、素質のあるやつらをスカウトしたりする人たちです。
ちなみに、個人的に椿が今のところ一番好きです。