二章一節……探索班
何でしょうね?探索班だって……。
戰が消えてから一週間がたった……しかし、戰に関する情報が全く手に入らない……。
「はぁ、戰……どこに行ったんだろ……」
「ボス……」
「秀……?」
「戰にこれを渡すように頼まれて……」
「戰が?……じゃあ、戰はどこ?」
「すまんボス……戰は一週間前にどこかに消えた」
「知っているけど?」
「俺は、その日戰がどこかに行くのを見た……そしてその時に、その手紙を一週間後に、ボスに渡してくれと頼まれた……」
「じゃあ、あの時秀は知っていたの?」
「あぁ、知っていた……だが戰に口止めされていたんだ……一週間の間俺の事は一切喋るな!……って言われた……」
「でも……」
ゆーは泣きそうになったが、こらえた……戰との約束を守るため
「ボス……」
「な、何……」
「探索班を作れば、どうでしょう?」
「そうだね、作ろっか……後でみんなを呼ぶから……また、後で……」
そして、ゆーは早足で自分の部屋に戻って手紙を読んだ……。
この手紙を読んでいるって事はもう一週間か……。
…………すまないゆー、約束したのにな……だから俺はもうひとつの約束を絶対に果たす……この命が消えようとも必ずこの世界を平和に変えてやるからな……だから俺を探さないでくれ……きっと見つけられる頃には俺は壊れている恐れがあるからだ。
そして、秀を責めないでくれ悪いのは全て俺だから……。
最後に一言、今まで……ありがとう……じゃあな。
「戰……(グスン)絶対に見つけ出すからね……」
ゆーは一人そう決心し呟いた……。
「みんなの中から、探索班を作ります……誰か探索班に立候補者はいますか?」
「ボス……質問があります……誰を探索するんですか?」
「探索するのは、戰よ!」
(ざわざわ)
「隊長を探索?」「どうしたんだ……隊長」「隊長を探索って……まさか隊長って方向音痴なのか!?」
等が聞こえますが、気にしてはいけないよ!
「立候補者は無し……んじゃ、私が決めるからね!……」
メンバー紹介(探索班)
原野由香里
草野秀
園原椿の三名に決定
「ボス、部隊一つぐらい連れていかないのか?」
「うん、人数が少ない方が動きやすいしね!あと……連れて行き過ぎてここが潰されていたらダメだしね」
その頃戰は……
ふぁぁぁぁ……眠い……だが今日も雑魚どもを潰すか。
先に飯でも食っとくか…………。
戰は一人寂しげに朝食を食べた。
「うぉぉぉぉぉぉぉ!デスナチュラルの戰だ!」
「知らねぇな……そんな名前……所詮一人だ、者共かかれぇ!」
(ザシュ!ガギィィィン!)
「つ、強い……貴様……名前は?」
「野上……戰」
「やはり知らんな……」
「またの名をデスウルフ!」
「……なるほど、貴様があの有名なデスウルフか……手加減無しのようだ!」
「じゃあ、まずはこのスピードから」
(ガギィィィン!ビュッ!ズシャァァ!)
「さぁ、本気で来いよ!デスウルフ!」
「ふっ……お前らごときに、本気を出すまでも無い……(爆弾セット……オン)じゃあな……俺は一旦帰らせてもらう……あんたらも逃げたら?」
(ビュッ!サッ!サッ!)
「お、おい待……」
(ドゴォォォ!)
「よっしゃ~終了……帰って寝よ……」
やはり、秀君は知っていましたね~。