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Live or Die?  作者: 阿弥陀乃トンマージ
第1回公演

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31/51

第8惑星(2)ギャラクシーマーダーズVSジェメッレ=ディアボロ

「お互いこういう稼業なわけだし……何かあっても恨みっこなしよ」

「ご心配なく。骨はちゃんと拾ってあげるわ」

「はっ!」

「ふん!」

 ネラとケイが互いに銃を発砲する。銃弾がお互いの頬を掠める。ネラが舌打ちする。

「ちっ……」

「この距離で外す? ダンスで脚にキちゃっているんじゃないの?」

 ケイが笑う。ネラが睨む。

「……アンタも外したでしょう?」

「ちょうど良いハンデよ」

「生意気な!」

「ネラ! 落ち着けし! 一旦距離を取れ!」

「ケイさん!」

「……!」

「ええ、分かったわ!」

 ビアンカとアユミの呼びかけで冷静さを取り戻したネラとケイが素早く後退する。

「アユミちゃん、バギーに乗って!」

「はい!」

 コウがいつの間にか、宇宙船から持ってきていたバギーを運転する。アユミがそれに勢いよく飛び乗る。ケイが声を上げる。

「テュロン!」

「キュイ!」

 テュロンが狼くらいの大きさになり、ケイが颯爽と飛び乗り叫ぶ。

「一気に決めるわよ!」

「オッケー♪」

「了解!」

 機動力で上回るケイとコウ、アユミが左右からネラたちに回り込み、双方からほぼ同時のタイミングで銃を発砲する。

「はん!」

「よっと!」

「なっ⁉ 黒ギャル、フライパンで防いだ⁉」

「そ、それよりあの白ギャルだよ! ハサミで銃弾を掴んだ⁉」

 ケイとコウが愕然とする。ネラが笑う。

「なんとかとハサミは使いようって言うじゃない?」

「ちょいちょい、ネラ? そのなんとかっていうのをちゃんと言ってごらんなさいよ」

 ビアンカが不満気な顔を見せる。ネラが舌を出す。

「バレた?」

「バレるから、後でじっくり話つけようじゃん?」

「ええ、後でね!」

 ネラとビアンカが素早く銃を撃つ。ネラの放った銃弾により、地面の大きな石が弾かれ、テュロンの顔面に当たる。

「キュイ⁉」

「きゃっ⁉」

 テュロンがバランスを崩して転倒し、ケイも地面に転がる。一方、ビアンカの放った銃弾により、バギーのタイヤが撃ち抜かれ、バギーが横転。コウとアユミが放り出される。

「うおっ⁉」

「きゃあ!」

 三人とも派手に地面を転がり動かなくなる。ネラが笑って銃を構え直す。

「受け身も満足に取れないとか! お話にならないわね!」

「……コウさん! バギーに乗って! ケイさん! バギーを持って!」

 アユミが叫ぶ。

「! ほいきた!」

「! ええ!」

 コウとケイがそれに応じる。コウは横転したバギーに乗り込み、ケイは足から木を生やしてそのバギーを掴む。ビアンカが戸惑う。

「ど、どうするつもり⁉」

「こうするつもりです!」

 アユミがバギーに触れると、ケイとコウが九組に分身する。ネラが困惑する。

「なっ⁉ 分身の範囲がここまで⁉」

「ケイさん! 重いと思いますけど、思いっきり叩きつけて!」

「クレーターで培ったバランス感覚を舐めないで!」

 ケイがバギーを九方向から叩きつける。ビアンカが叫ぶ。

「アタシが金属を広げて防ぐ!」

「そうくると思ったよ~♪」

「⁉」

 バギーから飛んだ九人のコウが、ビアンカの張った金属バリアをくぐり槍を突き立てる。

「終わりだ……⁉」

「ちっ、まだウチがいる!」

 ネラが体を伸ばして、そこから逃れようとする。

「……逃げるのも計算の内です」

「⁉ しまった⁉ 本体も九体に⁉」

 九人に分身したアユミの内の一人がネラの体を抑え込む。

「終わりです……!」

「がはっ⁉」

 アユミの体術が極まり、ネラがガクッと倒れ込む。ケイが笑みを浮かべる。

「ギリギリだけど……逆転かしらね」

「そこまでだ!」

「⁉」

 白菜に手足が付いた集団が現れる。

「我ら『白菜集団』はまだ滅んでおらん! 復活の狼煙として、まずは同胞の仇を取る!」

「テ、テロリスト集団の生き残り⁉」

「ご丁寧にライブ配信で居場所を知らせてくれるとはな! まずは小型の宇宙船を……⁉」

 白菜集団がネラたちの宇宙船を抑えようとすると、宇宙船が大爆発を起こし、白菜の集団は跡形もなく吹っ飛ばされる。ビアンカとネラが苦し気に笑う。

「念のためにサブの宇宙船で来ておいて良かったし……」

「とはいえ、母船爆発は最終手段、出来れば使いたくなかったんだけど……」

「テロリストと戦う力は残ってなかった……助けられたわ。引き分けかしらね……」

 ケイが仰向けになって淡々と呟く。

お読み頂いてありがとうございます。

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