僕は恋をしたようです。
2作品目です。
今回は投げ出さないようにしたいです。
ある日のお昼休みのこと
友人とお昼を買いに購買部に行く途中
『いい香りがした』
僕はその匂いのしたすれ違った生徒を無意識で目で追っていた
「どうかしたか、颯樹」
「あ、いや何でもないよ。海斗早くしないとお昼買えなくなっちゃうから行こうか」
「そうだな、今日は何にしようかな」
友人とそんな会話をしながらさっきすれ違った女生徒のことを思い出す。
なんだったんだろう、何故か目が離せなかった名前はなんていうのかな、学年は、クラスは何組なのかな?
そんなことを思いながら購買へ向かった。
あぁ、そうだ申し遅れたね、僕の名前は陽宮颯樹。この春高校に入学したちなみに帰宅部。
放課後は友人の高山海斗と一緒に僕の家でゲームしたりして遊んでいる、いつも一緒に帰っているということは彼もまた帰宅部である。
「なぁ、颯樹さっきなんで鈴月さんのこと観てたんだ?もしかしてついにお前も恋をしたか?」
「は?別にそんなんじゃないと思うよ?そっか鈴月さんって言うのか他に鈴月さんのこと知ってる?海斗」
「そうかそうかついにかぁ、よしそんな颯樹のために彼女のことを教えてしんぜよう感謝するといい」
「はは~海斗大明神様~どうぞこのわたくしめに、教えて下され~」
とそんなバカなやり取りを一通りした僕と海斗
「えーっとな、彼女は、鈴月恵。学年は俺たちと同じ1年でクラスは2組、部活動は美術部、誕生日は12月4日休みの日は家で読書したり友達と出かけたりするそうだ。」
「・・・・ちょっと待って、なんでそんなに知ってるの?僕は名前とクラスが分かればよっかっただけなのになんでそんなに詳しいの!?」
「ふっふっふ、俺を甘く見るでない颯樹よ、なぁに簡単なことだ鈴月さんの友達が俺の友達というだけだそこから情報を仕入れているだけだが?」
「なっ!?なんだと確かに海斗は友達が多いけどクラス外の女子の友達も多かったのか」
「そうだ、颯樹と違って俺は交友関係が広いのだ俺以外の友達があと1人しかいない颯樹と違ってな」
そんなことを本人の前でのたまって高笑いする友人を見て僕はジト目をして睨みつけた
もう6月に入ろうかという季節になっても友達の少ない僕とは大違いだった
「で?なんで鈴月さんのことが知りたかったんだ颯樹は。」
「いやそのなんでだろう?無性に知りたくなったんだよね」
そんな僕を見て海斗はニマニマと笑みを浮かべてそうかそうかと頷いている
「なんだよそんな気持ち悪い顔は」
「うんうん、颯樹よそれは一目惚れって言うんだぜ颯樹は恋をしてしまったんだ鈴月さんに」
「そうなのか?このドキドキは恋なのか?」
「おう、そうだ。あっそうだ颯樹ちょっとジャンケンしようぜ?」
きゅうに海斗がジャンケンをしようと言い出したあたりで颯樹は嫌な顔をした
中学のころからこうして突然海斗がジャンケンしようと言い出すと自分に不幸が訪れるそして僕は必ず負ける
「それじゃいくぞ~最初はグー」
「え、ちょっとまっ」
「ジャンケンポン」
はい、負けました負けてしまいました。
負けた僕に海斗は飲み物を買ってきてくれといった僕はそれだけ?思ったが口には出さなかったが絶対にそれだけではないと経験が言っている、だが負けは負けなのでおとなしく飲み物を買いに行った。
なんなんだ急にまぁ僕も飲み物欲しかったから別にいいけど
そう思いながら自販機で2人分の飲み物を買い教室に帰ろうと振り向いたら
「きゃっ。」
「ご、ごめんなさい大丈夫です...か?」
ぶつかってしまったのはそう鈴月さんだったのだ
「うん、大丈夫です。こちらこそごめんなさい...え、うそ陽宮くん?そ、そのごめんなさいっ」
彼女はそう言って逃げてしまった
え?なんで確かにぶつかってしまった僕が悪いけどなんで?そんなに僕がいやだったのかな?あれぇなんでぇおっかしいな?
ハァ、ハァど、どうしよう逃げて来ちゃった、う~変な子って絶対思われちゃったよ~どうしようで、でも陽宮くんとお話ししちゃったカッコいいよ~あとで謝らないと私、陽宮くんとちゃんとお話しできるかなぁ
私、鈴月恵は前から陽宮颯樹くんのことを知っている彼は困っている私のことを助けてくれたことがあるあの様子だと覚えてないだろうけどいつからか彼を見つけると目で追ってしまっている私は彼のことが好きになってしまったのです。もう大好きなのです。でも彼とお話ししたことはさっきのを含めても2回しかないのです。
彼に近づいてお話しようと思っても勇気がない私はもう1年も彼を見ているだけなのです。今回も逃げてしまうのかな?...いやこのままじゃダメっ私は勇気を出す時が来たようです覚悟を決める時です。
「あぁ、やっぱり大好きなんだなぁ」
こんな両想いの2人を温かく見守っていく物語です。
お読みいただきありがとうございます。
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