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初恋train  作者: 鷲美 燈
1/2

01

電車が来るまでの待ち時間、駅のホームでイヤフォンをして音楽を聴きながら参考書を開いて英単語を覚えるのが日課だ。


都会から少し離れた郊外にあるこの駅は、朝の通勤通学時ともあって郊外から都会へ向かう人が沢山いる。

イヤフォンから音楽を流していないと雑踏や他人の話し声でなんとなく集中出来ないのだ。


今日覚えたいページの2ページ目をめくって、指でページを抑えつつスマホで時間を見ると、あと5分程で電車が来る。


そんなことをしていると、

不意に後ろから肩を叩かれ、少しビクッとしながらも後ろを振り向く。


「おはよう!」

と振り向きざまに満面の笑みで挨拶をされた。


驚かされたことに少し拗ねた私は

「おはよーございまーす。」

と、イヤフォンを外しながらワザと不貞腐れた顔をし

返事をした。


「驚いた?」

私の不貞腐れた顔にも動じず未だ満面の笑みで聞いてくる彼は雪本進吾。

通っている塾で最近仲良くなった同い年で男子校の友人だ。


「驚いたし!参考書落とすかと思ったじゃん!笑」


「ごめん、ごめん(笑」

謝りながらも全く悪びれていない。


そうやってふざけている間に電車が来るというアナウンスが流れ、一緒の電車に乗り込む。


そのまま、たわいのない話をしながらお互いの高校の最寄り駅まで通学する。


お互い高校の最寄り駅で塾に通っていたため、他校だか高校の最寄り駅は一緒。

仲良くなってお互い自宅の最寄り駅が同じだということが分かってから、

登校時にこうやって通学している。


改札口までは一緒だが、高校がある方向は反対なので、そこで別れて私は駅の駐輪場まで歩く。

駅から高校が少し離れたところにあるので、駐輪場を借りて自転車を置いてあり、自転車に乗って15分くらいの距離だ。

私は自転車を漕ぎながらどうやって彼と仲良くなったのか、思い出していた。


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