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俺と先生のフリースクール  作者: 影峰 柚李
決闘編
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第八十一章「全てが揃う」

襲い来るP2を次々と倒すはいいものの、一向に終わりが見えない。

二人は背中を合わせながら厳しい表情をする。

「どうするんだこれ」

「まさかの無限湧き?」

「かもな」

時雨は高みの見物をしている大牙を見た。

そいつは二階の手すりの向こうからニタニタとこちらを見ている。

その様子を見た時雨にある考えが浮かぶ。

「おい、一人でも持ちそうか?」

「今になって逃げたくなった?」

「ちげえよ、要するに彼奴を殺ればいいんだろ?

あの距離なら届く」

「届くって、どうせ避けられるんじゃ・・・」

「ばっか、銃じゃやんねえよ」

時雨は武器を刀に変えた。

時雨が作れるのはひろとに教えてもらった銃と狐に教えて貰った刀だけだ。

「は?届くわけないだろそんなの!」

「大丈夫だ、任せたぞ」

柊の靴を履いている時雨は周りのP2を薙ぎ払い勢い良く踏み込み

大牙めがけて飛ぶ。

靴の存在を知らない弘崎は驚く。

大牙も不意をつかれたようで、避けるそぶりを見せなかった。

チャンスを逃すまいと時雨は刀を振り被った、その時

何者かに蹴り飛ばされる。

「大丈夫か!?」

弘崎は落ちてきた時雨に駆け寄る。

時雨は痛む身体を起こし、自分を蹴った人物を睨んだ。

「久しぶり、でもないか。会えて嬉しいよ、時雨君」

「遠藤っ!」

手すりに腰掛け笑う少年は遠藤だった。

勿論遠藤は高校生なんかではない。

喫茶店の場所を見つけるために送り込まれた、いわばスパイのようなもの。

彼が一番悪質かもしれない。

「随分と大変そうだね、手伝おうか?」

P2と格闘する二人を見て笑いながら言う遠藤に時雨は銃を二、三発撃ち込んだ。

当たり前のようにそれを避けると、「危ないなあ」と言ってまた座り直す。

二人はP2の排除にいっぱいいっぱいで手を出せない。

なんとか持ちこたえていると、一匹の猫が時雨の頭に飛び乗った。

「ヒロト?」

ヒロトは人の姿になると、その周辺にいたP2を一気に消し飛ばした。

「僕の仲間を侮辱する行為は許しておけないね」

「か、影・・・?」

時雨は影とヒロトが同じものだったとここで初めて知る。

驚きながらもその状況を飲み込む。

「さて、そろそろ役者が揃うんじゃないかな」

ヒロトが言うと、入り口付近のP2が一気に消えた。

そして、神矢とひろとが大広間へと入ってくる。

その直後、P2が全滅した。

「タイミングぴったり」

ヒロトは嬉しそうに言う。

この場で状況を理解しているのは二人のひろとだけだ。

P2が消えたのは狐と総監督が制御室に行きP2を消すための粒子を

大広間にまいたからだった。

総監督はいざという時のために用意しておいたのだ。

それを知っているひろとは監視カメラに向かって手を振る。

先生の存在を確認した時雨は鞄を思いっきり投げた。

「谷口さんからの届け物だ!」

中身を確認したひろとは素早く薬をセットし、二階へ登った。

そして見えないほどのスピードで大牙に近付き薬を打ち込んだ。

大牙は急いでひろとを振り払うが、もう手遅れである。

「何をした!」

「薬の効果を打ち消す薬だよ。これで洗脳も解けるし心置きなく君を殺せる」

洗脳が解けた今、彼に味方はいない。

「さて、どうしてやろうか」

ひろとは怒りに満ちた笑みを浮かべた。






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