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俺と先生のフリースクール  作者: 影峰 柚李
特殊部隊編
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第四十四章「力の差」

施設の中にトレーニングルームがある。

俺と神矢さんはそこにいた。

「それじゃあ、お願いします」

「俺寝起きだから動き鈍いけど」

朝、無理矢理神矢さんを叩き起こした俺は手合わせをお願いした。

少しでも技を磨いておかないと後悔するような気がしたのだ。

最初は武器なしでやる。

神矢さんは眠そうにあくびをしているが多分しっかりやってくれるだろう。

「よし、いいぞ」

神矢さんが構える。

随分と隙のある構えだ。

神矢さんのことだからふざけているって事はないと思う。

「行きます」

「おう」

一気に間合いを詰め、回し蹴りをする。

簡単に避けられたので回した足で地面を蹴ってもう一発。

また避けられた。

その避けた隙をついて下に入り込み、

これなら当たる、という距離で神矢さんの腹部めがけて拳を振ったが

またしても空振りだった。

その瞬間、俺に隙ができた。

そこを横から蹴られる。

間一髪のところでバク転して避けたが、俺が押されている事は明白だ。

「やるじゃないか」

「全然当たらないですけどね」

もう一回、間合いを取り直して攻撃の態勢をとる。

攻撃が当たらないのなら相手を捕まえるしかない。

今度は神矢さんから間合いを詰めてきたので最初の攻撃を受け止める。

そして、そのまま神矢さんの手を掴み背負い投げ。

したのはいいが、上手く着地されて逆に投げ飛ばされた。

床に叩きつけられて一瞬息が詰まる。

「いってぇ・・・」

「投げた後、そのまま床まで叩きつけてしまえば避けられる事はない」

「はい・・・」

やはり、取っ組み合いでは神矢さんには勝てない。

苦手なんだよなぁ、殴り合いとか。

「次、武器使ってやりましょう!」

「え、武器使うの」

あからさまに嫌そうな顔をされた。

「俺、槍使うんで神矢さんはいつもの銃使ってください」

「・・・分かった」

神矢さんは銃を一丁取り出して構えた。

俺も槍を作る。

一見すると不利に見えるが、実際やってみるとそうでもない。

俺は自分で作り出しているので長さは自由自在だし

武器を変更することもできる。

それに対し神矢さんの武器はあの銃一つだけだ。

これなら、勝てる。

「行くぞ」

「はい」

神矢さんが間合いを詰めてくる。

銃なのに距離を取らないとは、何か考えがあるのだろうか。

俺は向かってくる神矢さんに槍を振る。

それはジャンプで避けられたが、もう一歩踏み込んで二撃目を放つ。

今度はしゃがんで避けられた。

なのでそこに槍を振り下ろす。

これも避けられるだろうなと思ったが、神矢さんは避けなかった。

これは、当たる。

そう思った次の瞬間、槍が弾かれた。

「なっ・・・!?」

その弾みで態勢を崩した俺に向かって銃を放ってきた。

なんとか避けて槍をナイフに変え、神矢さんの武器めがけて投げる。

ナイフは見事命中し、神矢さんは銃を落とした。

その隙にもう一度槍を振り下ろす。

「俺の武器が銃だけだと思ったら大間違いだ」

いつの間にか、俺の喉元にナイフが突き立てられていた。

「さ、流石・・・」

確かに、神矢さんは武器を作るのが苦手だとは言っていたが

作れないとは言っていない。

完全に油断したなぁ。

「完敗です」

「教えてくれた人が良かったんだ」

「そういえば、さっき凄い弾かれたんですけど、何したんですか?」

「あれは・・・、自分でもよく分からないんだが拒絶するらしい」

感覚でやっているらしい。

きっと俺には出来ないだろうな。

「俺に足りないものってなんですかね」

「さぁ、落ち着きとかじゃないか」

「なるほど。あ、そういえばこの間会った男の人

凄い飛んだんですよ、ざっと十五メートルくらい」

「それは多分・・・、いや、なんでもない」

何故か隠された。

そこまで言って言わないのか。

「あの人は凄いからな」

「そうみたいですね」

もう一度会って、ゆっくり話してみたいものだ。


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