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俺と先生のフリースクール  作者: 影峰 柚李
特殊部隊編
39/87

第三十八章「日誌」

特殊部隊メインのお話。

しばらくあの二人はお休みです。

P2、それはpacifist2(第二の平和主義者)の略。

誰がこんな名前を付けたのかは知らないけど

彼奴らには似つかわしくない名前だと思った。

あんな人殺しを平和主義者と呼ぶなんておかしい。

一体誰がこんな名前を付けたのだろう。

それを聞いても答えてくれる人はいない。

仕方ないので自分で探す。

本部の資料室にはいろんなものがある。

あまり俺みたいなのがうろうろしてると怒られるのだが

掃除という体で侵入した。

「うわ、めっちゃ埃っぽい」

マスクを持って来れば良かったと後悔する。

誰も掃除とかしてないのかな。

そもそも人の出入りが少ない場所だから掃除なんてしないか。

「よし、探すぞ」

部屋の奥から資料を物色していく。

俺が探しているものは中々ない。

一時間くらい経っただろうか、首が痛くなってきた。

今日は諦めてまた明日こようかな。

資料をしまい、首をぐるぐる回していると棚の上にダンボールを見つけた。

「あんなところに置くとか、面倒くさがりなのかな」

ちゃんとしまってくれないと探すの大変だからやめて欲しいな。

棚を登ってダンボールを下す。

「うわぁ!」

途中で落としてしまった。

中のものが床に散らばる。

「あいたたた・・・、やっちゃったなぁ」

散らばった資料を片付ける。

すると、日誌が落ちているのに気づいた。

「誰の日誌だろう」

裏に名前が書いてあったみたいだが、消えてしまっていてよく読めない。

「これ、持っていってもいいかな・・・」

見つかったら確実に怒られるよなぁ、

服の内側にしまって持って行こう。

バレなければいいけど・・・。

日誌を隠して部屋を出る。

よし、誰もいない。

足早に部屋へ帰ろうとした時声を掛けられた。

「何してるの〜?」

その声は、誰もが恐れている鬼長官。

夕先春人ゆうざきはるとのものだとすぐにわかった。

「あっ、えっと、資料室の掃除を・・・」

「へぇ、それはご苦労様。何か良いものでもあったかな?」

その言葉に背筋が凍る。

でもここで負けてはいけない。

「い、いえ何も。強いて言うならネズミの死骸くらいですかね!」

「そりゃそうか、彼処はごみ捨て場みたいなものだもんね」

「え、えと、ゴミを捨てなきゃいけないので!失礼します!」

俺は深くお辞儀をしてダッシュした。

あの人の笑顔を見ていると殺されそうな気がしてならない。

息を切らしながら部屋に飛び込む。

「はぁ、はぁ、死ぬかと思った・・・」

緊張で死ぬとか絶対嫌だ。

死ななくて良かった。

息を整えて椅子に座る。

先ほどの日誌を読んでみよう。

「名前が読めればなぁ。よし?いや、ふる?

駄目だ、読めない」

諦めて中を見る。

中は綺麗な字と図でびっしりと書かれている。

「なんだろう、研究の記録みたい。影の性質?」

ぺらぺらと捲ってみるが全然分からない。

何か人体実験みたいな事をしていたのかな?

「あ、これってP2のことだ」

そこにはこう書かれていた。

〝踏み入れてはいけない領域に達してしまったかもしれないが

それらしいものの形成に成功した。もし本当にこれが成功していて

彼らが復活したのなら、僕の役目は終わりだ。

そうだ、名前をつけよう。あの時平和を守る為死んだ彼らだ。

Pacifist(平和主義者)なんてどうだろう。いや、一度滅んでいるから

第二の平和主義者、pacifist2としよう。〟

その横にはなんだかよく分からない絵が書かれていた。

「絵は下手なんだ・・・」

でもこの日誌の持ち主がP2の名付け親だということは分かった。

「この人、まだ生きてるかなぁ」

そんな事を考えながらページを捲っていると

気になることが書かれていた。

〝結局、失敗であった。彼らは凶暴で人を食べる。

これじゃあ駄目だ。早く処分してしまわなければ〟

「え、じゃあ今出回っているP2ってこの人が?」

文章は次のページから焦りに変わっていた。

〝まさか、彼奴がこれに目を付けるとは思わなかった。

前々から嫌なやつだとは思っていたが、そこまで考えが

腐っているとは思わなかった。逃げるしかないだろう。

全てを抹消して、ここから姿を消そう〟

そこで日誌は終わっていた。

「って事はこの人はもうここにはいないのか」

全てを抹消してと言っているのにどうしてこの日誌は彼処にあったのだろう。

ツメが甘い人だなぁ。

「この人今何処にいるんだろう」

会ってみたいなぁ。


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