第二十一章「日頃の成果」
先生が街に行くから今日は休み。
久々にフリーな一日を過ごすことになった。
いざ休みになると、する事がない。
ただ、何もない道を歩く。
嫌なくらい天気が良い。
平凡とはまさにこの事ではないだろうか。
と、思っていた矢先、前から全速力で走ってくる男の子がいた。
「そ、そこの人邪魔!」
息を切らしながら、俺を突き飛ばした。
俺はすかさずそいつの服を掴む。
「おい、何すんだてめぇ」
「あ、え、ご、ごめんなさい!離して!」
若干涙目で怯えるように言った。
そいつの視線の先を見ると、大きい影がいた。
「あ、P2」
「お、お兄さん!?」
俺は手を離して、P2を見た。
「ご馳走か?そうなんだな、へへ、へへへ」
不気味に笑う。
前から思ってたけどこいつらって結構個性強いよな。
「お兄さん!逃げないと!」
後ろから服を引かれた。
「お前、ちょっと避けてろ」
「え?」
俺はリボルバーを取り出して、弾を作った。
一人でやるのは初めてだ。
「特殊部隊か!」
P2が物凄い勢いで襲いかかってきた。
俺はひらりとかわしてジャンプする。
靴の機能で、俺はP2の頭上へと飛んだ。
「避けるなよ」
引き金を引く。
発砲音と共にP2が倒れ、跡形もなく消えた。
華麗に着地して銃をしまう。
「意外と役に立つもんだな」
先生の授業は生かされたわけだ。
雑魚で良かった。
安心するとお腹が空く。
そういえばお昼を食べていなかった。
取り敢えず何か食べようと歩き出した時
物陰からさっきの奴が出てきた。
「まだいたのか。逃げれば良かったのに」
「え、えと、さっきのって・・・」
「初めて見たのか?」
男の子はこくんと頷いた。
見た感じ俺と同い年か、そのくらいに見えるが
今の今まで会わなかったなんてあるのだろうか。
それに知らないってことは俺と同じ境遇の人間か?
「今のはP2っていう化け物だ。他の奴には見えない」
「やっぱり・・・、で、でも貴方は?」
「時雨でいい。俺はちょっと、訳ありでな」
説明しても分からないだろうし
何より面倒くさい。
そんな事よりお昼ご飯を食べたい。
「ぼ、僕次あんなのに会ったら死んじゃう!」
「そりゃ、気の毒に」
「なんとかならないの!?」
なんとか、と言われても困る。
常に一緒にいる訳にもいかないし。
先生のところにでも連れて行くか。
「じゃあ、なんとかしてやるよ」
「本当に!あ、僕遠藤悠里。よろしくね、時雨!」
谷口以上にテンションが高そうな奴だな。
「えっと、それで、どうするの?」
「さっきのに詳しい奴がいるから、そいつのところに行く」
「なんだかアニメみたいだね!」
そんな事どうでもいいからお昼食べたい。




