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俺と先生のフリースクール  作者: 影峰 柚李
先生と生徒編
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第一章「生徒になりました」

俺が今まで見てきたものはP2と呼ばれるものらしい。

妖怪のような認識で構わないのだとか。

見える見えないは体質の問題らしく、遺伝的なものらしい。

「こういう感じで合ってるんだよな」

「まぁ、合ってようがなかろうがどっちでもいいんだけど」

もう一つ、忘れていた。この男は彼らP2を倒すため訓練を受けた人なんだとか。

専門の特殊部隊も存在していて、密かに街を守っているらしい。

この人は部隊には入らずここで喫茶店を開いている。今の所聞いた話ばかりだが

一つだけ確信を持って言える事は、この男、かなり適当である。

「それで、生徒にっていうのは?」

「そのまんま。君がP2に会っても撃退できるよう僕が教育してあげるってこと」

「そういえば、さっきはどうやってその、P2を倒したんだ?」

体術で倒したようには見えなかった。

そうすると、何か特別な力でもあるのだろうか。

「そうだなぁ、殴る蹴るで片付けることもあるけど基本的にはこれかな」

そういって小さなリボルバー銃を取り出した。

普通の銃で倒せるのかと思ったが違ったみたいだ。

「武器はそれぞれ使い易いのを使うんだけど、これあげるよ。

これは特殊なもので弾が入ってない」

言いながら俺に向けて引き金を引いた。

カチッと音が鳴るだけで、発砲はしなかった。

「ここに弾を自分で作るんだけど、それが難しいんだよね。

だから最初は暴力を教えるよ」

暴力というと聞こえが悪いのでせめて体術と言って欲しい。

「それで、君一人暮らしでしょ?暫くここで寝泊まりすると良いよ」

「え、いや、というか・・・」

「言ったでしょ、能力は遺伝する。

つまり親は特殊部隊である可能性が高い。

なのに君は普通の学校へ通っている。

ということは幼い頃に親を亡くしてる可能性が高いと推測できるわけ」

確かに、間違ってはいない。

小さい頃事故で両親を亡くし、叔母に育てられ、

高校に入って一人暮らしを始めたところだ。

叔母には見えていないフリをしていろとだけ言われていたから、

今まで襲われることはなかったのだと思う。

ということは、叔母は知っていたということだろうか。

「どうでもいいけど、君みたいな子は割とその辺にいるよ。

特殊学校に入れなかった子は大体P2の餌食になるけど。

彼らにとって僕ら能力者はご馳走みたいだからね」

「彼奴らは普通の人間も食べるのか?」

「食べるよ。というかそっちが主食。僕らはデザートみたいなものだよ」

「そのための特殊部隊か・・・」

言うと、男の人は少し怪訝な顔をした。

「何か、問題でもあるのか?」

「いや、そういわけじゃないけど。

僕、彼らと仲が悪くてね。極力会いたくないんだ」

「なるほど」

問題起こしそうな顔してるもんな、この人。

「そういえば、あんた名前は?」

「お、僕の生徒になる決心がついたのかい?」

「ん、あぁ、もうそれで良いよ」

「そんな仕方ないみたいな言い方しなくてもいいじゃない、適当だなぁ」

お前にだけは言われたくない。

「えっと、名前だっけ?先生でいいよ」

「は?」

「先生って呼んでくれればいいよ。それで、君は?」

それなら生徒って呼ばせてやろうかと思ったが、うざそうなので辞めておいた。

「時雨、凛斗(りんと)時雨(しぐれ)

「時雨君ね、良い名前だ。君もそう思うだろ?ヒロト」

早速名前を間違えるのかと思ったが、違った。

彼の見ている方を見ると、一匹の猫がいた。

「あぁ、ヒロトは僕の友達さ」

「猫、か」

寂しい奴だなとは言うまい。俺も人のこと言えないしな。

「さてと、早速なんだけど開店の準備を手伝ってくれないかい?」

時計を見ると9時少し前を指していた。

「え、いや、俺学校に・・・」

「あぁ、そっか。まぁ、準備くらい手伝ってよ。

遅刻してもどうってことないでしょ」

さも当たり前のように言われると殴りたくなるが、渋々手伝うことにした。

遅刻したところで怒られるわけでもない。

変なチンピラに絡まれたって言っておこう。

おおよそ間違ってないしな。

「そうだ、君携帯持ってる?」

「一応・・・」

「はいこれ」

そういって紙を差し出してきた。

「何かあったら連絡してね。出来るだけ対処してあげるから」

それじゃ、頑張ってね。と言って手を振って送り出してくれた。

今日から俺はこの人の生徒になりました。


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