第27夜 「異世界の刀剣事情」①
第27夜を公開します。
20151029公開
20151029一部修正
こんばんは mrtkです。
3連休の内に小説版の方を1話でも書こうと思いましたが、ダメでした<(_ _)>
さて、今夜は予告通りに「異世界の刀剣事情」を考えて行きます。
まず、異世界の製鉄レベルを考えます。
そうですね、1日に0.5㌧ほどの銑鉄が得られる1300℃級の高炉が最先端だとします。
高さは4㍍ほどで、水車による送風が可能となっています。
高火力木炭を設定しておかないと森林が無くなりますから、地球産の木炭よりもかなり高火力な木炭になる材木が存在するとします。
おかげで鋳造製の剣は安価に生産可能で、ボリューム層の顧客である「民衛士」の初心者層はこの剣を主に使っています。
鋳造とは言え、クロムやマンガンに似た鉱物を混ぜて、更に焼き入れや焼き戻しを行う事により、十二分な強度を持つ剣を製造する大手の業者が存在し、ほぼ独占状態です。
対して、中級以上の民衛士はどの様な剣を使っているのかと言えば、鍛造の剣を好みます。
強度が十分と言いながらも、中型以上の害獣を相手にするには、どうしても大量生産品は鍛造の剣よりも切れ味が劣り、また耐久性も劣ります。
中級以上の民衛士はその差を「鋳造製は粘らない」と言っているとかいないとか・・・
そして、小型の害獣はどちらかと言えば速度が有るので、速度重視の剣の方が効率が良いので細身の剣が主流ですが、中型以上の害獣を相手にする場合、切れ味と速度も大事ですが、打撃力も重視されます。
中型も大概ですが大型の害獣はかなり皮が厚いんですよ・・・
ですから、中型以上の害獣を相手にする場合、切れ味が劣って軽い鋳造製の剣では表面的な傷を負わせても、討伐に掛かる時間がシャレにならないという感じです。
そこで大型の害獣を相手にする事が多い中級から上級の民衛士はドワーフ族が造る鍛造の幅広で重量の有る剣を好みます。
一方、小型から中型の害獣を相手にする中級の民衛士はどうするのかというと、鍛造の細身の剣を好みます。
もっとも、中型の害獣を相手にするにはやはり苦戦します。
自然と懐に入っての斬撃をせざるを得ない為に危険度も上がるので、ある程度経つと限界を感じて幅広重量タイプの剣に移行してしまいます。
という事情も有り、チリさんの旦那のケトさんが造る鍛造の細身軽量剣はニッチな剣となり、お店が流行っていない、という事に繋がります。
うーん、自分で書いておきながら、本当にこの設定でいいのか?
ツッコミどころが沢山有る気が・・・・・
まあ、異世界モノで市販の剣をここまで設定する作品も少ないかも・・・
次回は魔法の設定を考えます。
もし製鉄関係で間違いが有ったら、そこは異世界だから! という事で大目に見て下さい(^^;)




