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異世界で道化師は笑う  作者: √3
第一章 狂気
9/20

三年後

話がまとまりませんでした。

もう少し続きます。

 クラウスが生まれてから三年がたった。


「ふわぁ~」


 いつも通り、窓から差し込こんでくる日差しにクラウスは目を覚ました。


「顔洗いに行くか……」


 まだ目が覚めきらないのか、寝ぼけたような声でつぶやいて水道に向かった。


「毎回思うけど、これほんとに便利だよな」


 顔を洗い終わり、水道を見ながら感心するように言った。

 最初に神様に説明されたように基本的にはこの世界の文化水準は地球で言う中世のヨーロッパ程度だが、クラウスのようにある程度身分が高い貴族や大商人のような裕福な家には魔道具と呼ばれる便利なものが配備されている。

 魔道具は暗号化された特定の魔法が刻み込まれている物を指し、そこに何らかの方法で一定の魔力を流すことによってその刻まれた魔法が発動するというものである。

 そして、家などに置いてある魔道具には魔石という魔力の宿った石が動力源としてついており、そのおかげでクラウス(・・・・)にも使うことができる。


 完全に目が覚めたクラウスは日課のステータス確認をすることにした。




 名前 クラウス=エルファス


 レベル 1


 種族 人族


 職業 【月夜の道化師(ルナティック・クラウン)


 魔力 100


 称号 〖伯爵家〗〖転生者〗〖読書家〗〖狂気願望〗〖物語を求めるもの〗〖笑いを渇望するもの〗〖リインの話し相手〗 


 加護 輪廻の神 カルナシオンの祝福(異世界)

 輪廻の神 リインの祝福


 固有スキル


狂気(ルナティック)】【神眼】【神託(オラクル)


 職業スキル


仮面(ペルソナ)


 発展スキル


【隠蔽】【千里眼】【地獄耳】【気配同化】【魔力支配】


 基本スキル


【並列思考】【高速思考】【観察】【算術】【魔力操作】

【身体強化】【危険察知】【速読】【念話】【契約】






「はあ~」


 表示されたステータスを見てため息をついた。


「今日もなにも上がってないな……」


 クラウスはこの三年間毎日欠かさずに寝る前魔力を使い切っていた。

 それなのに魔力の値が三年前からいっこうに増える気配がないのだ。

 魔力は上がらないが魔力操作の技術だけは向上していき、【魔力操作】の発展スキル【魔力支配】を習得するレベルまでになった。

 ちなみに【魔力支配】の効果は【魔力操作】の完全な上位互換である。

 さらに、レベルも上がる気配がない。

 レベルは経験によって上がるものであり、魔力操作もれっきとした経験である。

 魔力操作程度ではレベルはそうそう上がらない。

 しかし、三年間も魔力操作を続けてきてレベルが上がらないということはあり得ないのだ。



「本当どうすればいいのかな。せっかく生まれた時から自我があるようにしてもらえたのにこれじゃ何にもできない」


 そう言ってため息をついた。

 クラウスの魔力は初期値の100のままだ。

 この世界における三歳児の子供の平均魔力は300程度だ。

 それも何も訓練していない状態でだ。

 魔力100程度ではほとんど何もできない、それこそ魔力を体内に循環させる程度しかすることができない。

 ちなみにこの世界で一番難易度の低い魔法でさえ魔力200以上使う。

 先ほど使った魔道具さえクラウスの魔力では発動することさえかなわない。


「おはようクラウス。」


 じっと物思いにふけっていると後ろから声をかけられた。

 クラウスが振り返るとそこには起きてきたばかりなのかまだ眠そうにしているアリサがいた。


「おはよう母さん。あっごめん、水道使うんだよね。」


 そう言ってクラウスはその場をどいた。

 やることもなくなったのでとりあえず部屋に戻ろうとすると顔を洗い終わったアリサに声をかけられた。


「さっきヨハンがあとで書斎に来なさいって言ってたわよ。」


「わかりました。一度部屋に戻って身だしなみを整えてから行きます。」


「わかったわ。ヨハンに伝えておくわ。」


 そう言ってアリサは立ち去った。

 クラウスも自分の部屋に戻ることにした。


(書斎に来いって、父さんは俺に何の用があるんだろ?)


 自分の部屋に戻って着替えながら疑問に思っていた。

 ヨハンとはクラウスの父親であり、この地を治めている領主でもある。

 ちなみに前にあった時確認したステータスはこうだ。



 名前  ヨハン=エルファス


 レベル 82


 種族 人族


 職業  【熟練剣士】


 魔力 78000


 称号 〖公爵家〗〖伯爵家〗〖伯爵〗〖領主〗〖冷静沈着〗〖Aランク冒険者〗〖剣鬼〗

 

 加護 戦の神 アテリナの加護

 


 固有スキル 




 職業スキル


【剣気解放】



 発展スキル


【気配探知】【身体強化】【縮地】【剣術】【魔闘気】



 基本スキル


【気配察知】【身体強化】【剣術】【高速思考】【高速移動】

【闘気】【魔力操作】【火魔法】



 十分化け物である。

 クラウスはアリサのステータスを先に見ていたのであまり驚かなかったが、それでも充分予想外である。


 ちなみに基本と発展で名前が変わらないスキルはただの上位互換である。

 その基本スキルを極めた証でもある。



 着替え終わったクラウスは早速書斎に向かうことにした。


 トントンッ


 扉をたたくと中から声がした。


「入れ。」


「失礼します。」


「おお、クラウスか。すまないな朝食前に呼んでしまって。」


「いえ、ところで父さん、僕に何か用があるのですか?」


「ああ、そうだな。とりあえず、そこに座れ」


 クラウスは言われるがままに近くにあったソファに座った。


「お前はもう三歳になった。ということで今日からいろいろとはじめてもらうことになる」


 突然の宣言に疑問に思い、質問することにした。


「いろいろとは具体的に何をするのですか?」


「お前には今日から剣術と魔法の修行、さらに座学をやってもらう」


「わかりました。それでは明日からですね」


「ああ、準備は今日しておく。剣術は俺、魔法はアリサ、座学はメイド長のメリッサに頼んである」


「楽しみにしています。それでは僕はこれで」


「ああ話は終わったからもういいぞ」


「わかりました。それでは、失礼しました」


 そう言ってクラウスは部屋を出た。


(はあ~剣術と座学はいいんだけど……魔法か……)


 そう、クラウスの懸念は自分の魔力が三年間でまったく上がってないのに大丈夫なのかということである。


「はあ~」


 クラウスは最近多くなってきたため息をついて朝食に向かった。


















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