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異世界で道化師は笑う  作者: √3
第一章 狂気
11/20

出発 1

遅くなってすいません。

初めての戦闘描写で手こずりました。

うまく表現できてるかわかりませんがよろしくお願いします。

あと長くなりそうなので話を二つに分けました。



※「・・・」を「……」にかえました。

 クラウスとヨハンは互いに真剣を持って向かい合っていた。


「さあ、いつでもかかってこい!!」


「わかりました、父さん。それでは行きます!」


 そう言うとクラウスはヨハンに切りかかった。

 剣筋は並の剣士では対応できないほど鋭く、洗練されていた。

 そう、並の剣士(・・・・)なら対応することもできず切られていただろう。

 しかし、ヨハンは並の剣士ではない。

 冒険者時代には〖剣鬼〗とまで呼ばれ、畏怖されていたほどの実力の持ち主だ。

 ゆえに、その剣撃は紙一重でかわされる。

 クラウスはさらに攻撃を重ねていくがすべて剣で流されるかよけられてしまう。


(チッ!!このままじゃらちが明かない)


 クラウスは後ろに大きく飛びヨハンから距離をとった。


「もう終わりか?」


「・・・・・」


 ヨハンが挑発してくるがクラウスは無言で隙を探している。

 しばらく硬直状態が続くと突然ヨハンの気配が変わった。

 一瞬で緊張が走る。


「そっちから来ないなら今度はこっちから行くぞ!」


(くっ!!)


 ヨハンが剣を構え直した途端、クラウスは背中に悪寒を感じ反射的に横に大きく飛んだ。

 すると、さっきまでクラウスがいたところにヨハンが剣を振り下ろしていた。


(くそっ!悠長にかまえてられないな)


 着地と同時にすぐに剣を構え直しさらに集中力を高める。


(さてと、普通に攻撃しても当らないよな・・・)


【高速思考】によって限界まで引き延ばされた思考の中で次の手を考える。


「そろそろ【闘気】を使ってもいいぞ」


 攻撃してこないクラウスにしびれを切らしたのかヨハンが言ってきた。


【闘気】とは基本スキルの一つであり、オーラのようなもので体を強化するものである。

 使用中は常に体力を消費するため使いどころは考えなければならないが、その分効果は絶大である。

 熟練者同士の戦いともなると常に闘気をまとっていることもある。



 クラウスはすぐに【闘気】を使い黄色い闘気をまとった。


「行きます!!」


 クラウスは再度ヨハンに切りかかった。

 しかし、それは最初に切りかかった時とは比べ物にならないほどの速さだ。

 それをヨハンは剣で弾く。


 切る、切る、切る、切る、何度も切りかかるクラウス。

 さすがに生身では対応できないのか次第にヨハンが押され始めた。


「はぁああああああああああああああ!!」


 クラウスの渾身の一撃がヨハンを弾き飛ばした。


「はぁはぁ」


「よし、次で終わりにする。しっかりついて来い!」


 激しく息切れしているクラウスに対してヨハンは汗1つかいていない。

 クラウスはすぐに息を整え剣を構え直した。


「もういいか?ならばいくぞ!!」


 そう言うとヨハンは赤いオーラをまとった。

 通常【闘気】は黄色いオーラだが強者にもなると自分の本質を表した色に変化する。

 ヨハンの場合は適正魔法が火ということもあるのだろう。

 まるでオーラが体を焼き焦がしてしまうのではないかと思われるほどの激しい赤をまとっている。


(気を抜いたら死ぬっ!)


 クラウスにこれまでにないほどの緊張が走る。

 お互いに微動だにしないまま時間だけが過ぎていく。

 限界まで引き延ばされた時間の中でほんの数秒がまるで何時間にも感じられる。


 そんな中、気のゆるみなのか、それとも集中力が切れかかってたのか、クラウスはまばたきをしてしまった。

 まばたきによって約0.1秒から0.15秒視覚情報が遮断されてしまう。

 次にクラウスが目を開けた時、ヨハンはすでに目の前にいた。


(なっ!?)


 とっさに剣を弾こうとするが、純粋な力の差で逆に体ごと弾かれてしまう。


「くっ!」


 すぐに体勢を立て直そうと後ろに跳ぶがヨハンもまた追い打ちをかけるように跳んでくる。

 空中で剣を受け止めようとするがそのまま弾き飛ばされてしまう。

 着地をして再度剣を構えようとしたところ、すでにクラウスに首にはヨハンの剣が添えられていた.


「参りました」


 クラウスは剣をおろし降参した。


「これで今日の修行は終わりだ」


 そう言ってヨハンは剣をおろすと家に戻っていった。


「そうだ、あとで書斎にきなさい」


「わかりました」


 ヨハンが家に戻るのを見届けるとクラウスは地面に寝そべり空を見た。


「はあ・・・強すぎる」


 妹のエルミナが生まれてから6年、クラウスは10歳になっていた。


 息も整ったところでクラウスが家に戻ろうと立ち上がると背後から声がした。


「おにいさまーーーーーーーーーー」


 振り返ると銀髪の美少女がこっちにかけてくるところだった。


「エルミナか、どうしたんだい?」


「見たください!私こんなこともできるようになったんですよ」


 そう言ってエルミナは近くにあった木のほうに向き手を向けると呪文を唱え始めた。


「風よ 荒ぶる槍で刺し貫け“ウインドランス”」


 するとエルミナの掌から空気の槍のようなものが出現し木に向かって飛んでいった。

 “ウインドランス”は風魔法の初級魔法だが木程度を壊すのには十分すぎる威力を持ってる。

 庭に生えている木程度が“ウインドランス”に耐えられるわけもなく、木端微塵になってしまった。


 魔法を打ち終わったエルミナは褒めて、といった顔でこちらを見てきた。


「すごいぞエルミナ!もうこんな魔法まで使えるのか」


 そう言ってクラウスがエルミナの頭を撫でてやると心底うれしいのか、えへへ、といった顔で笑った。

 最初のころは才能に恵まれたエルミナに嫉妬や憎しみなどの黒い感情もあったが【仮面】無理矢理制御していたら、いつの間にか無意識に制御することが出来るようになっていた。

 ゆえに今のクラウスにはエルミナの才能に関する黒い感情は皆無だといってもいい。

 ちなみに今のクラウスのステータスはこうだ。


 名前 クラウス=エルファス


 レベル 1


 種族 人族


 職業 【月夜の道化師(ルナティック・クラウン)


 魔力 100


 称号 〖伯爵家〗〖転生者〗〖読書家〗〖狂気願望〗〖物語を求めるもの〗〖笑いを渇望するもの〗〖リインの話し相手〗〖非覚醒者〗


 加護 輪廻の神 カルナシオンの祝福(異世界)

 輪廻の神 リインの祝福


 固有スキル


狂気(ルナティック)】【神眼】【神託(オラクル)


 職業スキル


仮面(ペルソナ)


 発展スキル


【隠蔽】【千里眼】【地獄耳】【気配同化】【魔力支配】【剣術】【身体強化】

【縮地】


 基本スキル


【並列思考】【高速思考】【観察】【算術】【魔力操作】

【身体強化】【危険察知】【速読】【念話】【契約】【剣術】【闘気】

【高速移動】【直感】




 結局レベルも魔力も上がらず順調にスキルだけが増えていってる状態だ。

 ならなぜレベル80オーバーのヨハンに少しだけとはいえ、ついていくことができたかというと、それはひとえにスキルと加護のおかげである。

 加護で上がる身体能力はかなりのものでさすが上位の神といったところだろう。

 さらに【闘気】は使用すれば飛躍的に身体能力が上がるため、【闘気】なしの十分手を抜いた状態のヨハンならぎりぎりついていくことができるのだ。

 まあさすがにヨハンに【闘気】を使われてしまったら十分手を抜かれているとはいえクラウスには反応するのが精いっぱいになる。

 それほどまでにレベルの差というものは大きいものなのだ。


 なので剣の修行はぎりぎりついていくことができたが魔法の修行はそうもいかない。

 魔法はまず大前提として魔力がある程度ないと話にならないので修行どころではない。

 最初のころはアリサも親身になってクラウスとともに解決法を模索していたが全く解決しそうにもないため若干の諦めが入っていた。

 そんなところに魔法の才能を持ったエルミナが生まれたのだ。

 最近ではクラウスの修行は魔力の循環と寝る前の魔力全消費のみでアリサはほとんどエルミナにつきっきりだ。


 クラウスはこっそりと【神眼】でエルミナのステータスをのぞいた。



 名前  エルミナ=エルファス


 レベル 12


 種族 人族


 職業 【中級魔法使い】


 魔力 12000


 称号 〖伯爵家〗〖エレメントマスター〗〖愛されし者〗〖神童〗

 

 加護 愛の神 ラビスの祝福

 魔法の神 ヘリオスの祝福



 固有スキル





 職業スキル




 発展スキル


【魔力支配】


 基本スキル


【火魔法】【水魔法】【風魔法】【土魔法】【光魔法】【魔力操作】



 6歳のステータスとしては十分異常だ。

 すでに職業が魔法使いから発展して1つ上の上位職の中級魔法使いになっている。

 さらに魔力がすでに1万を超えている、これは6歳の子供の平均的な魔力の約10倍程度だ。

 つまり今のエルミナには魔力消費1000程度の中級魔法を12発、魔力消費200程度の初級魔法60発打てることになる。

 称号の〖神童〗に恥じないステータスである。


 ちなみになぜこっそりステータスをのぞいたのかというと、どうも【神眼】使用時は目の色が金色に変わるらしく前にアリサに指摘されたとき焦ったからだ。

 かといって【神眼】などというよくわからないスキルを持っていることを説明するのも面倒くさいことになりそうなのでばれないようにこっそり使うことにしたのだ。


 やがて撫でられるのに満足したのかエルミナは家のほうに戻っていった。

 それを確認するとクラウスはヨハンに呼び出されていたことを思い出し、地面に置いていた剣を拾って家に戻るのであった。















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