襲撃は偶然なのか人為的なのか?
「あっちに行ったか?」
「いやこっちだ。」
パンゲア教団たちの数はかなりいるようだ。戦闘をしていても俺達を見つけるために動けるやつが居る段階で、かなりの数が居るのだろう。
この辺は瓦礫の山というか普通に建物が健在しているので、不謹慎だが、隠れる場所が少ないと思ってしまった。
にしても俺達を捕まえたいならこんなすごい大砲なんて使うはず無いよな。
あの時だって、生きたまま捕まえようとしていたから、まさしく本末転倒だよな。
そんな事を考えながら、剣がぶつかる音が聞こえ始める場所についた。
「よし、とりあえず合流できそうだな。」
目の前に見えるのは騎士団長なので、多分安全圏はすぐそばにあるのだろう。
危ないだろうが、ここは突っ込んで行くしななさそうだな。
そして俺は全力で向こう側に走り出した。
しかし、今パンゲア教団たちが居る側で走ってくるやつがいたら、敵と勘違いしてしまうことは当然のことで、危うく刺されかけた。
「俺だよ、俺、松田源だよ。」
「ああ、松田か...。」
あれ、なんか変な雰囲気だな。
いや今はそんなことどうでもいい。
「とりあえず俺を安全な場所に連れて行ってくれよ。」
そしてなんとか、安全な場所に入ることができた。
といっても、怪我人がわんさかいて、ここは戦場なんだな、と一気に現実を押し付けて来た感じでもあった。
「松田くんやってきたんだね。」
治療系の加護を持っていた、岸田さんが微妙になにか含みのある言葉を言ってきたので、なにか変だなと感じた。
そういえば、なんで俺一人だったんだっけ?
あれ、もしかして.....。
いや、考えるのはやめよう。
とりあえず、俺にできることを探すことから始めよう。
「なにか手伝いことはあるか?」
といってもクラスメイトたちは、反応せず、王国の治療師から、あれ取ってきて、と言われるぐらいだった。
まあ、そう思ってしまうくらいには、距離を感じていた。
この攻防は朝日が登るまで続いた。
朝日がのぼり始めてからは応援がかなりの量来たので、さすがのパンゲア教団たちも引き返したほうが良いと判断したようだ。
そうして、深夜の襲撃事件は幕を閉じたのだった。




