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堕天戦⑥

その瞬間その場にいた人全員が痺れた。

それと同時に、


『ヒャヒャ、アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ。』


セフィラムは松田源の体に乗り移っていた。


『加護が使えないなら、あの体はゴミだ。全く俺様もこんなことしたくはなかったんだけどな。ヒャヒャ。』


まずい、やばい、動けない。


『いや〜余計な器官がないから便利だな。魂が入る容器があれば問題ない。ヒャヒャ。』


松田源の体の中には脳も心臓も無い、しかしセフィラムは魂さえあれば問題ない、そのため、今の松田の体は非常に扱いやすい状況になっていた。

臓器があるとそれごと再生しないといけないが、天使に捧げてくれてお陰で、臓器のことは一切考えなくて良い。

まさに、最高な容器だ。


嘘だろ、どうする。

高柳は全力で思考を巡らせた。

大砲を打てば倒せるが、無理だ、合図が送れない。

くそここまでか。


『いや〜ほんと傑作だ。』


なんださっきから脳に直接声が聞こえるようだ。


『何だその生意気な目は?ああ?』


終わった。

おしまいだ。


誰か助けてくれよ。


これは誰も知らないことだったが、天使に捧げる代償はなんと再生させても問題ないのであった。

実際、天使に臓器を捧げるということは、一定の時間その体には代償としたものが戻らないということだった。

松田源の全臓器を捧げるということはすなわち即死を意味する。

そして、全臓器がなくヒールだけで人が生きれる時間は五分だ。

そのため、五分間臓器は戻らないというのが松田源の現状だ。


また、この代償は加護のない人間を基準として統一しているため、加護で蘇ることは考えられていない。

というか、そのそも、蘇る系の加護はだいたい一回のみとかすぐ復活とかが普通だ。

そのため、またすぐに死ぬので、問題なかったはずだ。


しかし、松田源は異世界の人間だ。

松田源の加護は考えられていない十分後の復活するというイレギュラーな加護だった。

そのため、復活できてしまう。



返してもらうぜ、俺の体。

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