堕天戦③
「翼が増えた?」
予想外すぎる展開に高柳は、少し混乱しそうになっていた。
「翼は力の象徴か?それなら落としても効果が薄いもの納得がいく。」
高柳の予想通り、翼は単にセフィラムの力の象徴でしかない、翼が増えたということはセフィラムの抑えていた新の力が解放されたということだった。
「じゃあ、グッダイ。」
そのセリフと同時に無数の羽がこちらに向かってきた。
「防御魔法展開。」
流石の判断力で、全員分の防御魔法は展開できた。
この時、まさか羽が爆発するなんて考えているやつは一人もいるはずがなかった。
『無数の羽が、爆発した。』
しかもその時、倒壊していた建物も粉々なっていたので、その爆発の威力は凄まじいものだった。
防御魔法はあまりの威力に破壊されてしまった。
いきなり防御魔法が消えたということに反応できるやつがいるはずもなく。
全員もろに食らってしまった。
「サーモバリック爆発か」
「ん?なにそれ?知らないヨ。」
周辺の建物は全て吹き飛んでしまった。
被害予想だった1~2キーロは余裕で吹き飛んでいるようだった。
「回復を......。」
爆発の威力のせいか、ポージョンが俺の前のいい感じの距離にいてくれたので、回復することはできた。
「みんな大丈夫か?」
まるで、森での事件のような風景だった。
他のみんなが動けない状況俺一人だけ動ける。
「あれれ〜おかしいなあ〜?なんで君動けちゃうのかなあ〜。」
どうする、俺一人じゃあどうしようもないぞ。
考えろ考えろ。
ふとその時、騎士団長のあの言葉を思い出した。
『天使と契約するのは実は簡単だ。心の中で、契約しろ天使。と唱えればやってきてくれる。まず最初にやってほしいこと、そして次に代償を提示する。代償が足りないと、何もしてくれない。天使は平等な条件じゃないとなにもしてくれない。だがもし、代償の方が重たいとその効果の出力が高くなるって感じだ。』
契約しろ天使。
『ご要件は何でしょうか?』
あいつ、神条新也とセフィラム=ルーシャを一時的に超弱体化してくれ。
『代償は?』
俺の全ての臓器を捧げてやる。
『わかりました。では神条新也の加護を15分無効化、セフィラム=ルーシャの力の弱体化を15分行います。』
そうして、俺は死んだ。




