きた。
あれから勇者派の屋敷周辺に俺達は集まっていた。
いったいいつ来るかわからない状況、緊張がこの場を支配していた。
そして作戦実行から一日後、
『きた。』
「大罪使徒反応あり、来ます。」
そう言われた瞬間、空に黒翼をはやした、新也が飛んでやってきた。
そして、屋敷の上に華麗に着地した。
「君たち、バレてるよ。」
まじか、みんなそう思っただろう。
「さすがは、大罪使徒といったところだな。」
これには騎士団長も関心していた。
「罠を仕掛けないとは、君らよっぽどアホでしょ。わざわざ君等に有利な状況をあげたってのによ、何もしないんなんて。ヒャヒャ、やっぱバカだよね。」
「打て。」
高柳の掛け声と同時に、その場にいた魔法を打てる人全員が魔法を発射した。
ドゴーン、と音を立てて、大罪使徒に当たったが、
「意味ないよ〜ん。」
とふざけた声で、煙の中から、無傷の状態で現れた。
「俺様いや、我の名はエンゼル教・大罪使徒堕天・セフィラム=ルーシャ。君たちを殺しにやってきた。君たちに俺様を倒せるかな〜ヒャヒャ。」
「第二陣打て。」
セフィラムの煽りを無視して、高柳は二発目の魔法を打つように指示を出した。
「ん?」
一度目は火、水、風、雷、みたいな普通の属性魔法を使ったが、
二度目は効果がありそうな、聖の属性魔法のみで攻撃をした。
「つう〜、これはちょっと痛いな〜。」
効果はあったようだけど、やっぱり傷がつかない。
「なるほど、新也のおかげか。」
「御名答、だから今の俺様は無敵ってことよ。ヒャヒャ。」
予想通りだが、やっぱり心にくるものがある。
「フェーズ2に移行する。」
高柳にそう言われて、俺はセフィラムの真正面に立った。
「あれ〜、君〜、前にあったことあった、雑魚さんですか?」
「それがどうした。」
「ヒャヒャ、アヒャヒャヒャヒャヒャヒャ、君が、俺様を、どうやって倒すってんだ?無理無理ぜっっっったい無理だって。」
ここまでバカにしてくると、怒りが込み上げてくるが、そうなると相手の思うつぼだ。
怒りを頑張ってこらえながら、剣を構えた。
「アヒャヒャヒャヒャ、なに?まさか戦うって?アヒャヒャヒャ、いいヨ、ボコボコにしやるよ。」
そう言って、セフィラムは屋根から降りてきた。
そうして、戦闘が始まった。




