作戦を考えないと
「まるで、天使のような見た目だったけど、いったいどんな能力で攻撃してくるのかわからない。」
俺達は新也達を奪還するために、まず考えられそうなことを考えて作戦を作ってから、行くことにした。
「推測でしかないが、新也がメインな感じだと思う。」
魔法派リーダーの高柳が言ったように、これはそのとおりだと思う。
まず人を操っているから、その人物の能力を使えるのは、あり得るだろう。
とりあえず、セフィラムの方へ行った人の能力確認をすることにした。
「勇者の加護、守護者の加護、戦士の加護、強化の加護⋯⋯。」
「これ全部対策しないといけないってまじかよ。」
想定していたが、こんなにも強い加護ばかりが集まっているため、ほんとに勝てるのかとても怪しい感じがもうしてきてる。
「これはきついな。」
「魔法に特化している加護持ちが多い魔法派でも、これをカバーしきれるかは怪しい。」
高柳の言葉通り、今いる人でこれを対策して、新也からセフィラムを引き剥がすというのは至難の業だと思う。
「ああ、加護を封じるものでもあったらな。」
魔法派の一人がこう言ってしまうぐらい、むちゃな感じだった。
パンゲア教団とかが持っていそうだが、聞き出すことなんて不可能だ。
そんな時騎士団長が、
「あるにはあるぞ。」
「「え!!ホントですか?」」
ここにいた人の大半が同じ反応をした。
「と言っても、使用できた事例は一つぐらいしかないぞ。」
「詳しく教えてください。」
これには高柳はかなり食いついていた。
「まあ、落ち着いてくれ、それは魔法だが、特級の上の超越魔法に分類されているものだから、人間に扱えるものではない。」
「その、超越魔法ってどんなのがあるんですか?」
俺は知らないだろうが、どんなものがあるのかとりあえず聞いてみることにした。
「そうだな、ワールド・クラッシャーとかがあったな。」
ん?ワールド・クラッシャーどこかで聞いたことがあるような。
「あ、反転が使っていたやつだ。」
思わず声をあげてしまった。
「おい、急にどうした、松田。」
これには、高柳達も困惑していた。
「ああ、悪い。どうぞ話を続けてください。」
「いや、そっちのほうが気になるんだけど。」
「「⋯⋯」」
なんか気まずい雰囲気が流れていた。
「続きを話してもよいか?」
と騎士団長が聞いてきたので、俺は、
「どうぞ。」
と言った。
「その、加護を封じる超越魔法だが、これは天使と契約をして使ったそうだ。」
「天使ってなんですか?」
「天使は、人間よりも高貴な存在だ。そして、契約の守護者でもある。」
「どうしたら、天使と契約をすることができるんですか?」
「それは、───────────────────────────────
「そうですか。でも、これも手段の一つに考えておきましょう。」
そうして、俺達は勇者派奪還作戦を立てることができたのであった。




