やるしかない、
新也達勇者派のほぼ全員が、セフィラムの手駒になってしまった。
俺はいち早くこのことを知ったため、詳細を伝えるべく、残ったクラスメイト全員を集めた。
「残念だけど、新也はもう新也じゃなくなった。」
事件の詳細を詳しく話した所、王国側は全面協力をしてくれそうだった。
ただ、新也ごと殺してしまおうみたいなことにならないようにちゃんと騎士団長に釘を刺しておくようにした。
「あいつは操られているだけだから、元に戻すことは鷹橋さんよりも簡単なはずだ。」
これには、みんな納得してくれた。
予想以上に、みんな俺の言ったことに賛同してくれてちょっとうまく行きすぎじゃねえか、と思ったが今は気にしないでおいた。
「これなら権能の詳細がわかるかも知れない。」
と魔法派の高柳も結構協力的だった。
まあ、色々と不穏な感じもするが、今は救出の人員を確保するのが最優先だ。
普段は人前に立つことを避けていたけど、鷹橋さんのようなことを繰り返さないため、俺はそんなこと気にしないでいた。
京坂さんにも協力してほしいと頼んだ所、
「ん、無理のない範囲だったらいいよ。」
と受け入れてくれた。
みんな、あの一件からちゃんと学びを得ていたような感じだった。
しかし、一番の問題が、主戦力がいないという点だ。
運よく吉川さんがいてくれたから、良いものの、大半の主戦力があちら側に行ってしまったので、大罪使徒自然の迎撃みたいにちゃんと安定させることができるかは不安要素だ。
「みんな、本当に問題ないか?」
クラス内カーストが低い俺だから、仲間がちゃんとついて来てくれるかわからない。
そのため、結構不安だらけだったが、
「ああ、もちろんだぜ。」
と誰かが言ってくれた。
「だって、みんなが拉致されたとき、救ってくれてたのは、お前だろうが。」
「みんなありがとう。」
「これだけはちゃんとわかっていてほしい、この作戦は本当に命を落とす可能性もある。それでも最後までやり遂げてくれるか?」
クラスメイトの反応は
「やってやるさ。」
と、どうやら聞くまでもなさそうだった。
そうして、新也救出いや、勇者派奪還作戦が始まるのであった。




