まじかよ、信じてたのに
これからのことを考えようと決意した、俺は次の日、勇者派の元へ向かった。
「新也、いるか?」
勇者派が拠点としてる場所についた俺は、建物内に入れてもらうべく、リーダーの新也の名前を呼んでいた。
「おい、新也、いないのか?いないんだったら他の人いませんか〜?」
何度言っても返事の一つもなかった。
しかたがないので、俺は勝手に建物内に入っていった。
「誰もいないのかよ。」
「外出してるんだったら、鍵ぐらい閉めろって、
「え?」
「は?」
信じられないものを目にしてしまった。
あり得ないことだ。
「どうしたんだ?松田。」
目の前には、黒翼が二枚生えていた人がいた。
「嘘だよな、冗談だよな。」
「冗談って何のことだ?」
「見ての通り僕はいつも通りだ。」
「お、お前、まじで新也なのか?」
「そうだけど、いったいどうしたんだよ、みんな。」
目の前の新也見た目だが、黒寄りの紫色のオーラが出ていた。
しかも、持っている剣がドス黒くなっている。
着ている服も黒くなっている。
ドス黒くなった剣には、血らしきものもついていた。
「なあ、お前、仲間を手にかけたのか?」
「ん?仲間、ああ、僕を殺そうとしてきた連中か?アレのどこが仲間なんだね?」
「おいまじかよ、冗談だよな。」
「ああ、もちろん冗談さ、殺すなんてもったいないことはしないよ、ちゃんと眷属にしておいたからさ、ほら見ろよ。」
新也が合図するのと同時に、勇者派の人がズラズラと歩いてきた。
みんな新也と同じオーラに包まれていた。
しかし、吉川真美だけが、見当たらなかった。
俺は、ちょっとだけホッとした。
だが今はそんな状況じゃない。
「お前、新也じゃないだろ。」
「何を言っているんだ、僕は新也だよ。」
「いや、そういう意味じゃないんだが、伝わるはず無いよな。」
「へへ、意外と感が鋭いじゃないか、君。」
「そうサ、僕の名前は、いや、俺様の名前はセフィラム=ルーシャ。堕天の大罪使徒だ。」
まじかよ、
「今、まじかよって思っただろ。」
こいつ心が読めるのか?
「ヒャヒャ、どいつもこいつも愚かだよね、みんな仲間を失った時こういうやつは思うことは一緒だよね。」
「いや〜、こういうやつの体で、こういうやつのやりたくないことをやるって最高だよね〜。」
狂ってる。
こいつは生きてちゃいけないやつだ。
だけど...
「力が無いよね〜。アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ、愚か愚かみ〜んな愚か。バカしかいないよねこの世界。」
不本意ながら今、鷹橋さんがこの場にいたら、すごく助かるんだが、そうは行かないよな。
「今君も、眷属にしておきたいけどサ、今はこの体になれないと行けないから、今日はサヨナラしておいてあ・げ・る。」
うぇキッショ。
その見た目でやるなつうの。
そうして、大罪使徒堕天はその大翼を使って天高く飛び去ってしまった。
俺はただそれを見ていることしかできなかった。




