実戦投入
あれから、だいたい2週間ぐらいがたった。
一応一通りのことは身についたので、これから魔物の討伐に行くという。
俺もちゃんと剣を振ることぐらいはできるようには、なっていた。
騎士団長は
「君たちの実力なら問題ないだろう、もし万が一があったら我々が助けに行くから問題ない。」
と、まあ俺個人的にもこんな強力な加護を持った集団が最低等級の5級程度でやられるとは思わない。
それと俺には蘇りの加護があるからね。死ぬときに痛みがあるのかわからないけど、とりあえず絶対死なないから問題ない。
そして予定通りの狩り場に到着した。
そして討伐が始まったが、最初はやはり動物を殺めるということは抵抗を感じていたのか、新也でさえ結構苦戦していた。
だけど、時間がたつに連れて段々とみんなちゃんと討伐ができるようになっていた。
なんと俺でさえ討伐できたのだった。倒したはいいがあちらこちら痛い。鷹橋さんに頼んで治癒してもらうか。
そしてしばらくして、
「何だ、楽勝だな。」
と誰かが言った。
それもそのはずで、ほとんど抵抗してこないので、危険なことがないのだ。
そのため、みんなの気持ちがゆるんできていた。
「みんなそろそろ時間だ。」
と新也が声をはって言っていた。
意外と早く終わったな。
しかし、いくら待っても騎士団長たちがやってこない。
「なんかいやな予感がしてきたな。」
いきなり森が静かになった。
それと同時に、強烈な威圧感が森を支配していた。
「な、何だ。」
次の瞬間、モンスターがいた。
「何だよあれ。」
と誰かが言っていた時俺の頭にはふと特級という言葉がよぎった。
「嘘だろ、あいつ特級魔獣のイフリートなんじゃ。」
その炎をまとっている姿、そして人形である。
そんな説明しかされていないが、本物だと直感でわかってしまった。
「どうする、新也。」
「どうすると言われても。」
「なんで騎士団長はこないんだよ。」
クラスメイトたちは、みんな不安と恐怖で支配されていた。
俺が囮になってみんなを逃がすそうかとか考えたが、目の前の恐怖のせいでそんなこと死んでも嫌だな、と自分の考えたことは黙っておくことにした。
しかし、誰かが
「そうだ、松田を囮にしよう。」
とか言い始めた。
おい冗談じゃないぞ、全身丸焦げになるなんで嫌に決まっているだろ。
しかし、俺はそんなことすら言えなかった。
そしてクラスメイトたちの雰囲気もお前が犠牲になれよ、みたいになってきた。
そんな時
「皆さん大丈夫ですか?」
まさかの、救援?がやってきてくれた。




