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大罪使徒のもとへ

エンゼル教・大罪使徒・自然を迎撃するべく、騎士団長率いる軍勢は、確認された森に向かっていた。

少し前だが、招集され全員が集まった時騎士団長が大罪使徒の能力の一部を共有していた。

能力は、まず木を動かす能力、具体的に言えばツルやムチのように動かせるようだ、それと大地も操ることができるそうだ。

現状わかっているのはこのぐらいらしく、歴代の討伐隊累計10部隊が全て大敗を喫して帰ってきたという。

この説明を聞いて、この場にいた人は全員不安の色が濃くなっていた。


「俺達ほんとに生きて帰れるのか?」


「万が一を考えて、ちゃんとしたことを言えばよかった。」


などこの場の雰囲気はもう最悪の状況になっていた。

誰しもが絶望している状況に一人声をあげた。


「何を言っているんだ、みんな、まだ負けるって決まっていないだろ。」


集まっていた人はみな言葉を発せられている方向に目を向けた。


「歴史が何だって言うんだ。僕達は、僕達だろ、今までの人と僕たちを同一視してはだめだ。」


「どうして、そんなに自信があるんだ?」


「僕が勇者だからだ。」

「勇者だから、僕が君たちを勝利に導いて見せる。」


「本当なんだな。」


「そうだ、勇者・神条新也の名にかけて、必ず君たちを勝利に導いて見せる。」


このセリフを聞いて、ここにいた人たちはみな、歓声をあげていた。

士気が上がった、今が討伐隊が出る頃合いだろう。


「では行くぞ。」


新也はその場の勢いのまま、言った。

しかし、鷹橋は不安げだった。

なぜなら、新也の今を知っているからだた。

たしかに新也は、大罪使徒を絶対倒してやると、相当訓練を頑張っていた。

しかし、あの事件から、新也は何かがそれているように見えていた。

もし、今回の迎撃が失敗したら、新也という人間が、崩壊するのでは?と思っているからだ。


「真美はどう思う?」


「ちょっとまずいかもね。」


「そんなに、不安がるなよ。」


唐突に前川が声をかけてきた。


「まあ、確かに今のあいつは責任感だけで動いている感じだけどよ。でもあの努力が嘘だったというわけじゃないだろ。」


「確かにそうだけど。」



「気持ちはわかるぜ、だけど、最初からそんな悲観的だったら勝てるときも勝てなくなっちゃうぜ。」


前川の言っていることは正しいけど、やっぱりなんか不穏な感じがする。


「海咲がピンチになったら私が助けるからさ、そんなに不安がらないでいいよ。」


「うん、ありがと真美。」


そうして、迎撃隊は大罪使徒が居る、森へと向かったのであった。

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