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異世界召喚された、落ちこぼれの俺にできること  作者: ヨッシーだ
第一部アルセリア王国編第一章
20/59

もちろんそんなうまくいかねえのがこの世界

いや〜明日からが楽しみだなと思い寝て、そして希望の朝がやってきた、と目を覚ましてみたら、妙に現代的な施設の中にいた。

それと拘束もされていた。


「は?」


一瞬というかしばらく理解できなかった。

ここで考えられる可能性は一つしか無い。


             『パンゲア教団に捕まった。』


「まずい、まずい、ほんとにまずいって。」


これから希望の光が見えてきたときになんでだよ。

俺一人だけなのか?それとも宿にいたクラスメイト全員なのか?

すぐさま左右を見たが白い壁しか見えない。


「これじゃあ、わかねえ。」


とりあえず状況を整理すると、俺はパンゲア教団に拘束されていて、他のやつも同じ状況の可能性がかなり高いといった感じだろう。

ひとまず、拘束を解かないと行動が移せない。

しかし、そんなやわな拘束なはずがない。


「まいったな。」


こうなることを恐れて個人行動を避けていたけど、結局意味なかったな。

むしろこうなると笑いまでこぼれてしまいそうだ。


「はは、まじかよ。」


今度こそ


               『終わった』

もう思考することすらやめようと思うぐらいの状況だった。

できることといえば、パンゲア教団がまともな連中だと信じるぐらいしかない。


「ついに被検体を捕まえましたね。」


「ああ一気に10人捕まえられるとは、我々もついている。」


まじかよ、宿にいたクラスメイト全員じゃねえか、じゃあ京坂さんも捕まっているのか。

こんなときに新也とかやってこねえかな、とずっと起こるはずもないことを考えていた。

それから、何分たったのだろうか、人が部屋に入ってきた。


「被検体No.10.まずは、おはよう。」


「⋯⋯⋯⋯⋯」


「まあそうだろうな、いきなり君等を拉致しているわけだからな。」


「⋯⋯⋯」


なぜか、抵抗する気も起こらなかった。


「では質問を始める。」

「君の生まれた場所は『にほん』という場所で間違いないな?」


俺は、頷いた。


「では次に、君も加護がある。」


また、俺は頷いただけだった。

そしたら、後ろに居る記録しているやつと話し始めた。


「これで、全員同じということがわかりました。」


「では我々の仮説もまた信憑性が高まってきたな。」


そう言って、また俺のそばに近づいてきた。


「では、次にこの世界になにか違和感を感じたことは無いか?例えばなぜ最初から加護があるのか、とか、そういったのだ。」


俺はこの時特になにも思いつかなかった。

それを見て、また記録しているやつと話し始めた。


「これも、同じですね。」


「そうだな、どうやら当事者はわからないようだ。」


「では、やっぱり。」


「そうだな、この世界は何者かの見えない力が働いているのに違いない。」


「そうですね、例の実験で帝国で魔族が増えたのと同じなのではないでしょうか。」


それからしばらくコソコソと話したのち、部屋から出ていった。

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