閑話 魔王視点
魔王は、別に王国を滅ぼそうとも考えていなかったのだ。
目的は、この世界の闇に潜むパンゲア教団なるものを倒すためだった。
魔族には仲間意識などというものは無いが、奴らの行った実験のせいで、どうやら我々魔族の数が恐ろしい量が死んだのであった。
そのため、時期に魔族自体が根絶してもおかしくなくなったのであった。
いくら仲間意識がなくても、流石に同胞がこの世から消え去ることは魔族としてのプライドとして、許せないことだ。
そして、魔王はパンゲア教団が王都に、新たな実験施設を作ったという報告があり、対抗すべく魔族をまとめあげたのであった。
その結果、魔族が群れるようになり、王国に損害を被ったのだろう。
しかし、そんなことはどうでもよかったのだ。
そして、パンゲア教団の施設を潰すべく、王都を一斉に襲撃する計画を立てていた。
そんな矢先、いきなり2~3の将軍の気配が消えた。
それと、多くの魔族が消えたことがわかった。
エンゼル教どもがやったことはどうしようもないので、それはよかった。
奴らは、意思を持った大厄災なのだから、いちいち対策を立てるだけ無意味なのだ。
しかしそれよりも驚いたことは、王城が吹っ飛んだことだ。
報告を受けてから、数は少ないが今が時だと思った。
とりあえず、今いる魔王城周辺の魔族を城に呼び、王都に襲撃に行くと計画を伝えた。
しかし、奴らは"意思を持った大厄災"まさか魔王城にも同じことをしてきやがった。
かろうじて魔王は生き延びることはできた。
しかし、だ。
忘れてはいけない奴らは”意思を持った大厄災”いつどこで何をするかなんてわかるはずがない。
「嘘だろ。」
目の前には、城を攻撃したやつとは違う大罪使徒がいた。
見たことは無いが、本能がそう言っている。
あいつは大罪使徒だ、と。
「いい人形さん見〜つけた。」
もうどうにでもなれ。
抵抗するだけ無駄だ。
「すきにしろ。」
そういったとき、あいつの顔は狂気的な笑みを浮かべていた。
不自然な程に上がった口角を忘れることは無いだろう。
「ぼくのなまえはね〜。エンゼル教・大罪使徒・支配・エレンクホスだよ。それじゃあ、
配下になれ。」
抵抗することもできず、魔王は支配されたのだった。




