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終末世界の乙女達  作者: 温泉たまご
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交渉

パキッ、パキッ。焚き火を囲い干し肉を食べながらボーッと焚き火を見つめる。久しぶりにやってみると、頭を空っぽにできとても良かった。

「隣失礼しますね。」

村のまとめ役である女の人が隣に座る。辺りは暗く沈みかえり人はうちに帰る。そんな中焚き火を囲って起きる必要がない夜に起きている私。そんな異常な私、その上余者で人を殺した人間に話しかける彼女は、なおのこと異常者といえる。

ただただ無言の時間が流れゆく。いきなり知りもしない余所者話しかける異端者とは思えない、気まずいかんじ。なぜきたのだろうか。

「あの、何か御用でしょうか?」

なぜ警戒すべき私の方から声をかけるのか?当たり前のような疑問を抱きつつ飲み込んでおく。

「そうでした、そうでした。」

少しだけあかくしたほおを人差し指でかき、気まずさを拭うように言葉をつづる。

「こんな夜更けに女の子1人で何をしていらっしゃいますの?」

本来だったら、座った直後に話すべき内容を何事もなかったかのように話し始める。

「焚き火をながめに。こういう世界になってから何か、何かしたて。流行ったことあるでしょ焚き火をながめるだけの動画。」

手短に変わった世界で始めた意味のない行為について話す。何かしたかったではない何かしないと落ち着かななかったのだ。

「なるほどね。遥か昔からあり恐怖するべきものとされながら、豊かさを運び安心をもたらしてくれるもの。」

ウンウンとうなずき、博識っぽく振る舞う。正直信用性0だ。

「提案というか、私からのお願いなのですが」

ポリポリと再び頬をかき照れくさそうにする。

「私を連れていってはくれないでしょうか?」

いきなりのお願いに、びっくりしている。こんな不安定になった世の中でわざわざ冒険にでるようなまね、普通はしない。というより、

「私側のメリットは?」

そう、メリットはない。負担というほど負担ではないが、連れていく理由もない。

「それに理由は?」

そう、危険をおかすほどしたいことがあるのかという話。今は特に見えないが、悪意あるものであればこちらも対象しなければならない。

「それは―――――

彼女は話し始めた。

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