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クズ
例え話、例え話なんだけど、一度文明が滅んだはずの世界でバイクをふかしながら走っていたやつがいたとしよう。
つまり、私は拘束された。
江戸時代なんかにある藁を編んでできた縄で。
拘束された縄からは、4方向に4人の女の人に繋がっており、なんというか死んだような目をしている。聞こえてくる息づかいは粗く、最低限隠しているような布切れで様子がおかしい。私の想定通りとなっていそうだ。
なんやかんや考えているうちに崖の下?についた。見上げるとそこには、偉そうに豪華に飾られている椅子に座る男がいた。ふんぞり返っておりまるで自らが王だと言わんばかりの態度。
「お疲れ〜。」
傷1つなく、金髪でチャラい感じ。こちらをとても舐め腐っている。
「カワイコちゃんじゃん、ラッキー早速俺の部屋ねー。」
何というか、あまりにもストレートなクズだった。