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天使のパラノイア

作者:おきつね
 人間が住まう『現界』の遥か上空。

 そこには一つの大きな浮島『天界』が点在していた。

 はるか昔の大戦により、殆どの神々が深い眠りにつき、残された天使達は日夜悪魔達と死闘を繰り広げていた。

 そんな中、一人の天使はその主神たるトール神へと思いを馳せさせる。

(必ずや貴方様を―)

 その天使が抱く思いはきっと『脅迫的概念』に他ならず、彼女をよく知る者以外からすれば疎ましく、酷く滑稽なものでしかなかった。

 それでもその天使は歩みを止めない―否、止めることなどできはしない。

 先に待つ結末が、彼女にとってどれほど残酷な結末だったとしても、絶えず足は前へと歩みを進ませる。

 いつか、その日が来るまでは―
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エピソード 201 ~ 227 を表示中
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