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異世界《セントラル》

はい、テンプレですね。

「………いてて……僕は………!そうだ、茜は!?」


周りは何も無い平原、茜どころか人1人さえいない。


「ここは……どこなんだ?」


ここが一体どこなのか、せめてそれだけでも分かれば………


「そうだ!ケータイは……あれ?ない!確かに持ってたはずなのに……」


クソッ!これじゃ本当に手詰まりじゃないか……

せめて誰かいないのか…………ん?視界の端に……これはメニュー?まるでゲームみたいだな……って!これってもしかして使えるのか!?!?

触ってみようか……触れた!


《新たな所有者を確認しました》

《所有者の情報を表示します》


《Lv1¦アラタ・イチノセ¦人間族.男》

HP¦8500

MP¦3000

STR¦5000

VIT¦5000

DEX¦5000

AGI¦5000

INT¦5000

《スキル》

格闘術S

刀剣術S

魔力操作S

魔力探知S

《覚醒》

天賦の才★★★★★★★★★★

《称号》

凡人

逸脱せし者

転移者


これは……!ほんとにゲームみたいだな……格闘術に刀剣術?魔力操作と魔力探知に至ってはまるでラノベじゃないか!なんとなく予想はしてたけどここってやっぱり異世界って奴なのか!?

それに《覚醒》って所の天賦の才って一体なんなんだ?

ってか称号に凡人だなんて余計なお世話だよ!


はぁ、まさか異世界に転移するなんて………ん?向こうからなにか来る………


「うわあ!なんだあのイノシシ!」


「な、なああんた!ここにいちゃあぶねぇぞ!イビルボアの群れが出やがった!」


「イ、イビルボア?ってゆうかあなた誰なんですか!」


「ああっ!?んなこたぁ後だ!急いで逃げるぞ!」


「え、あ、ちょ、待ってください!」


行っちゃった………不味い、このままじゃあのイノシシに……いやちょっと待てよ?これは格闘術Sを試すチャンスなんじゃないか?………よし!


「やってやる!かかってこいイノシシ共!」


「「ブモォォオオォォォォオォオォォォ!!」」


「………フッ!!」


ドゴッッッッ!!バキッッッッ!!


「…………………ブモ?」


「ってあれ?もしかしてこのイノシシたちって………………弱い?」


「そうと分かれば…………イノシシ狩りだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


「ブ………ブモォォォォォォォォォ!!」





◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇





一体どれだけのイノシシを倒しただろうか、


「我ながら凄いな………戦い方が自然と頭に入ってきたし、体が今までとは比じゃないくらいに動く!」


僕は興奮しすぎて今の自分の状況をすっかり忘れていた。


「お……おい!!あんた!大丈夫なのか!?!?」


「え?………………あ、」


そうだ、今の僕はイノシシの返り血で真っ赤になってるんだった!


「あ、いや!これはこのイノシシたちの返り血なので!僕は大丈夫です!!」


「イノシシ?…………まあ、あんたが無事ならとりあえずは安心か………ところであんた名前は?」


「僕は一ノ…………いやアラタ・イチノセです。」


「アラタか。俺はバルガスってんだ、以後宜しく頼むぜ!」


僕はバルガスさんと堅く握手を交わした。


「ところでアラタよお、このイビルボア全部お前がやったのか?」


「そう……みたいですね。」


「みたいってお前さん………冒険者ランクはいくつだ?これだけのことやれるんだったらBぐらいはあるんだろ?」


冒険者………やっぱりあるのか。ここは嘘でも言っておいた方がいいのだろうか……んーー悩んでも仕方ない!


「あ、あのーー…………僕、冒険者じゃないんです。」


「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?」






◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇






「いや〜〜まさか冒険者じゃないとはな!驚いたぜアラタ!」


僕達は今、バルガスさんに聞いたすぐ近くにあるラフトに向かっていた。

この間に分かったことがある。

まずこの世界のことだ、この世界は《セントラル》という名前で、多数の種族が存在しているようだ。

次はこのメニューの事だ、なんとこのメニュー色々な機能があるようだ。

まずは『マップ』これはその名の通り周辺の地図や生物をアイコンで表示してくれる。しかも敵意を持っている者は赤いアイコンで表示される。赤いアイコンがある程度近づくとアラームが脳内で鳴り響くためかなり有用だ。

次は『無限収納』(インベントリ)

これもかなり有用で、触れた物を無限に収納することが出来る。中の時間は止めることができ、さっきのイビルボア達も全部この無限収納に入っている。無限収納のことを人に知られるのは不味そうだったのでどうにかバルガスさんにバレない様に回収した。流石にイビルボアの数が103匹だった時は吹き出しそうになったが。

他にもいろんな機能があったが、よく分からないものもあったしのちのちゆっくりと考えていこう。

そして1番気になっていた『天賦の才』だが、タップしてみるとこんな物が出てきた。


天賦の才¦レア度★★★★★★★★★★

効果

限界を超えて技能を高めることが出来る。

全ステータスに補正がかかり、寵愛を受けやすくなる。


(限界を超えて………?それに寵愛って何なんだ?)


「…………い!おい!アラタ!もうすぐ《ラフト》につくぞ!ボサっとしてるな!」


「あ、は、はい!」


まあこれからのことは後で考えよう。

僕はバルガスさんに連れられて《ラフト》に足を踏み入れるのだった。











彼は重度のアニオタではなく軽度のアニオタです。

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