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十一月の手紙

お兄様へ


お久しぶりです、お兄様。そして突然ですがお兄様どうしましょう、私吊り橋を渡りきることができません。それどころか最近は吊り橋の揺れが激しくなっているようで、ドキドキが止まらないのです。上司が近づくだけで、胸が、その、お恥ずかしいのですけれど、高鳴ってしまうのです。

相手はあの上司ですのに。もう、自分が信じられません。あんなに文句を言っていた相手です。トラップを仕掛けてくる相手です。最近は上司の仕掛けたトラップに引っかかり、助けてもらっただけで顔を赤らめてしまうのです!仕掛けたのは上司ですのに!私はどうなってしまったのでしょうか!?これ、吊り橋ですよね!?もう!早く渡りきりたい!!上司にトキメクなんて!!

もう!私の気も知らずに上司はいつも通りです!贈り物までしてきます。最初はこれ呪いのアイテムなんじゃ、と怪しんでいたのに今じゃ赤い上司の瞳のような色をしたネックレスを毎日眺めています。それに……その、つけてしまっています。

ああああああ!!やっぱりおかしいです!変です!こんなの!!でもしょうがないじゃないですか!かっこよかったのですもの!私を助けてくれた時の上司は!!珍しく焦っている様子とか!本気で私が襲われて怒ってる感じとか!もしかして大切にされてる……?とか思っちゃって、私も年頃の女の子ですから、殿方にそんなことされたらドキッとしちゃうのは仕様が無いことで……!

ああああああ!!本当にどうしましょう!お兄様!!私どうしたら良いですか?!


恋とかそんな甘いものをしてしまっているかもしれないメアリーより

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