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二月の手紙

お兄様へ


先日は本当に申し訳ありませんでした。せっかくお見合いの席を用意してくださったのに……まさか、上司が乱入してくるなんて、私も思いませんでした。

お相手の方にも本当に申し訳なく思っております。見た目通りとても優しい方で、お手紙でお詫びを言えば気にしなくてもいいと言ってくださいました。ただ、どうやら勘違いされているようで、上司とお幸せにと言われてしまいました。私と上司が恋仲だと思ったようで……。違いますのに。ただ、上司は部下である私が先に結婚するのが許せないだけ。

はあ。本当に憎らしい上司です。私の気持ちも知らないで……。ええ。もう認めましょう。私は上司が好きです。あんなやつのどこが良いのか、正直今でもわからないのですけれど、私は上司が好きなのです。吊り橋ではじまった恋だったかもしれません。勘違いからはじまった恋だったかもしれません。それでも私は上司が好きなのです。

しかし上司には婚約者がいらっしゃいます。私みたいに弱っちい魔族など恋人にもなれないでしょう。でも、だからってこのまま何もしないで恋を終えるなんて、そんなことできないし、したくないです。

なので、私告白をしようと思うのです。当たって砕けて来ます。

……と言っても今すぐしようとは思っていません。告白は三月の終わりです。

一年は続ける。それが私の目標でした。今、告白して砕けて上司の側に残り二ヶ月もいられるほど私は強くないですから。

ですので、お兄様。私、四月に帰ります。そして、婚活に精を出そうと思います。目指せ、専業主婦!ですね!


恋を認めたメアリーより

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