表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/20

☆部室に閉じ込められ、部室引きこもりなロリと一夜を明かす。

興味を持っていただき感謝です。


今回の話ではひきこもりなロリがでます、

 気がつくと夜の部室だった。僕がなんで夜の部室で、床に倒れていたのかはわからない(後に思い出し部誌にそのことも書いた)。とりあえず帰ろうと、出口の扉に手をかけ引く――がちゃがちゃ。鍵がかかっている。ほかのドアも調べたが施錠済み。鍵は内側から開かない。なぜだ!欠陥住宅じゃないか。てか、みんな、僕が居たことは知っていたでしょ、閉じ込めないで!

 まあ、いいかハーレム部の部室は一般庶民の家より広く(学校の一階をほぼすべて占拠)、生活に必要な物はすべて揃っている。本当に出ようとすれば携帯電話で助けが呼べるし、窓から外に出ることも出来るけど、まあ、たまには部室で過ごしても良いだろう。部室にはベッドもある。

 ベッドに向かい歩いていると、途中に明かりが漏れている部屋を見つけた。ここは薔薇色人生の部屋だ。ぱっと見、意味が分からないかもしれないが、薔薇色人生は、ばらいろ・ひとせ。という美幼女の名前だ。ひとせちゃんは部室に引きこもって外出しない部室引きこもりだ。

 扉に書いてある「ゲーム中、開けるな!」を無視し扉を開ける。「ゲーム中、開けるな!」と書いたプレートがあるのではなく、直接扉に書いてあるところが、ゲームをやめる気が一切ないことを現している。

 狭い部屋の中には一台のパソコンと、ゲームパッドを握りしめ黙々とMMOゲームをしているひとせ。ひとせは初等部五年のロリだ。顔はとても愛らしく、デフォルメの強いほっぺがぷにっとした萌え絵の様だ。だが、全く手入れのされていないぐしゃぐしゃぼさぼさな髪。邪魔な前髪を全頭にゴムで結ぶだけの、適当な髪型。無骨なヘッドフォン。何日も洗っていないであろう薄汚れた、だぶだぶTシャツ。下はスパッツ(まあ、そこは良い)。本人も微妙に臭う。という美意識のなさによって若干霞んでいる。よく見れば部屋も物が散らばりまくっている。

 ひとせは僕が入っていることには気がついているだろうが、無視してゲームを続けている。

「こんばんは、久しぶりだね」

 ……。

 ……。

 無視された。いや、ヘッドフォンのせいでやっぱり気がついていないのか?

「ひとせちゃんはかわいいね」

「今度かわいい服、買ってあげようか?」

「ゲームのコツを今度教えてくれない?」

 話し続ける。

「うるさいわ!今、私はゲームをしているのよ!見て分からないのかしら?」

 ヘッドフォンを外しパソコンから線を抜いた後、振り向きもせず怒られた。パソコンから激しい戦闘音が聞こえる。あれ、ひとせに僕の魅了〈モエルン〉あんまり聞いてなくない?最近会っていなかったせいか?

「まあ、一度ポーズでもかけて」

「これはMMOよ、無理ね。私が抜けるとパーティのみんなに迷惑をかけてしまうわ」

 さすがネトゲ廃人。

「次にいつ頃キリがつくんだい?」

「そんなの、わからないわよ。私といちゃいちゃしたいなら、黙って一時間でも二時間でも待っていたらいいんじゃないの?」

「ゲームやめろってんだよ!電源抜くぞコラ」

 少し強く言う。ちなみに、本気でキレれているわけではない。

「ひ、ひぅっ。べ、別にひとせ、逆らうつもりじゃなくて、そ、そんな怒んなくても……。ひとせ、悪気なんてなかったもん!ゲームなんだもん、やめられないもんっ!」

 急に怯えおどおど、きょどきょどになるひとせ。振り向いてはいないが、ゲームを操作する指は止まっている。ひとせは普段はツンツンしているけれど、根はへたれな〈ツンへた〉だ、僕が名付けた。ああ、萌える。魅了〈モエルン〉が発動。

「ああ、ごめん、強く言いすぎた。ゲームの邪魔して悪かった。出て行くよ」

 魅了〈モエルン〉が発動中。

「しょ、しょうがないわね。出来るだけ早くやめるから待っていてくれる?」

 その後、ひとせといちゃいちゃと格闘ゲームをした。MMO以外は専門外と言いながらも、二百戦以上やりすべて僕が負けた。


■コメント

 目が痛い、指が痛い、首と肩がこった、眠い。――萌儀田


 そして、昼に寝ていた萌儀田君の顔に落書きしたのは私よ。――一夜さま


ここまで読んでいただけたのなら、嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ