☆萌えると勝手に発動する魔法〈モエルン〉。
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今回は、ボクっ娘(笹木薪兎)と素直クール(閻魔くぅ子)がでます。
僕がモテる理由を書いておこう。それは萌えると勝手(経験を積めば制御できる)に発動する魔法〈モエルン〉があるからだ……発音するのも恥ずかしく、安直な名称だが。
簡単に言うと、僕は女性に萌えると、〈モエルン〉という魔法が発動し、その女性を魅了、魅惑してしまうのだ。なんというご都合主義な魔法だろうか。だが、おかげで僕はモテモテだ。
部員の美少女達もそれぞれ違う〈モエルン〉を持っている、後に説明しよう。
簡単に〈モエルン〉の実演をしよう。
「お~い、くぅ子。こっちに来てくれ」
僕が呼ぶと、詰め将棋をしていたくぅ子(フルネームは閻魔くぅ子。えんま・くぅこ)が、ソファに座る僕の元にやってくる。くぅ子の外見を説明すると、まずはジト目だ、いつも目は半開きで変化することがない。そして、身長が低く全体的に幼い感じだ。服装はロリータファッションで甘ロリだ。高等部一年だが、中等部一年ぐらいの見た目をしている。だが、胸はでかい。簡単に言うとロリ巨乳だ。真のロリコンにとっては邪道なロリ巨乳だ。
――なので、揉む。
「くぅっ。」
やわらかい、ほどよい柔らかさ。柔らかいだけの脂肪なのに、デブの腹と同じなのに、女性についているだけでこんなに萌える。くぅ子は驚いたようだが、表情に変化はないさすがクールだ、で、もし僕に〈モエルン〉がなかったらの話。まず、ライトノベルだとしたら悲鳴を上げた後、主人公が殴られ解決だ。だが、現実だったら女子にはケダモノ扱いされ謹慎、悪ければ警察行きだ。
しかし、僕には〈モエルン〉があるのでこうなる。
僕がくぅ子の胸で萌える→〈モエルン〉が勝手に発動→くぅ子を魅了→くぅ子が僕に惚れる→こうなる↓
「リスくんなら、触りたかったら、いつでも触っていい。私はあなたの嫁だから……もしかして用はこれだけ?」
「うん」
「……ふ~ん、あいかわらず、へんたいさん」
となる。いや、現実だったらこんなにうまくいかねぇよ。だが、魔法ですので。ミラクルですので。メルヘンですので。
くぅ子はこのセリフをまったく表情を変えずに言っているので伝わらないが、くぅ子は今、僕に萌えている。照れずに無表情なところが更に萌える。
さて次。
「マキトも来てくれるか?」
部室のランニングマシンで走っているマキト(フルネームは笹木薪兎。ささき・まきと)を呼ぶ。
「……私の胸を揉んだ後にすぐにほかの女を呼ぶ……もむき?」
「もむき」
「……ばか」
と。ささやくように言いくぅ子は立ち去っていった。
「ボクに何か用か?」
マキトが僕の前にやってくる。マキトはボーイッシュなボクっ娘だ。日焼けによって肌は褐色めいている。顔は美少年に間違われるほどのイケメン風だか少女らしい幼さも残す、髪型は当然ショートカットで服装はパーカーにジーンズなことが多い。胸は――
「――ない。胸がない。しまったこれでは揉めない」
だがそこに僕は萌える→〈モエルン〉発動→マキトが僕に萌える→マキトも〈モエルン〉が発動→マキトの〈モエルン〉は脚力強化→照れ隠しに僕を蹴りつける。
「胸がなくて悪かったね!」
「ッGUァっ!!」
強化されたマキトの見事なハイキックが僕の顎にクリーンヒット。僕は後ろに吹っ飛ばされソファを飛び越え、頭頂を地面に打ち付ける。脳の振動によって脳しんとうを起こし、僕は意識を失う。
■コメント
気がついたら夜だった。――萌儀田
デリカシーがないヨっ。――マキト
へんたい。へんたい!――ひとせ
女性の胸を触る等、あまりそういうことをするのは、人間としてよろしくないと思います。――満丸白衣です
正義に反する行為なんだよ!――とらりん
さすがです。原始人は現代人より脳が大きかったそうです、きっと部長様は原始人に近いです。――恋歌烏
さすが性欲の奴隷は違うわ。クズ奴隷君?――一夜さま
ひどい言われ用だ……。――萌儀田
ふぁいと!――ひな
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