ロストウィング
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20XX年9月17日 ネリス空軍基地
「元気でやれよ。リョウスケ(陵介)。」
「世話になったな。」
日本がアメリカ51番目の州に成って既に半世紀近くが経とうとしていた。
そしてここ、ネバダ州ネリス空軍基地から一人の日本人パイロットが旅立とうとしていた。
彼、リョウスケ・サイトウ(斎藤陵介)はかつてキラーイーグルの異名を持つパイロットであった。
国家間戦争と言う物よりもテロ組織、反政府組織との戦闘が激化していく中彼は対戦闘機戦では無敵を誇り、手負いの敵でさえも容赦せず撃破した。
そんなエースがこの基地を出て行く事となった理由。それはフレンドリ・ファイア、同士討ちだった。しかもその相手は彼らのチームメイトだった。彼にとってもつらい物であったが激化するテロ戦争でのエースを失う事による空戦能力の低下をアメリカ政府は良しとせず、フレンドリ・ファイア回避と言う名目のもと、彼からパイロットとしての資格、翼と軍人としての資格をもぎ取った。
「リョウスケ、これからどうするつもりだ?」
彼のもう一人のチームメイト、ロズウェルが訊く。
「まぁ日本に戻るつもりだ。」
「そうか。気を付けてな。」
「ありがとう。お前も生きろよ。」
「ああ。まだ死ぬつもりは無い。」
「じゃあな。」
「ああ。」
二人は固い握手をする。
握手をした後リョウスケはバイクにまたがりエンジンをかけ、空港へと向かった。
この物語はキラーイーグルと呼ばれた男の軌跡である。
続きます。(キリッ