表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

0 あらすじ



―――遥か未来。


 外見が人間と同様のロボットが実用化され暫く経った世界。


それとも、第三次世界大戦が終結し、国という隔たりが無くなった世界。


もしくは、その大規模な戦争で国家が解体され、全人口の大半が失われた世界のこと。


しかし、同時に人は得た。


これこそが幸福の究極といえるだろう『楽園』を。



 地球に残された僅かな人間と労働に従事する多くの機械人形、


そして導入間の無いクローン人間の三者が共存する全く新しい世界。


人が享楽を貪り、向上を求められず、労働や面倒事に一切の時間と手を染めずに住む世界。


それは、過去多くの人間が渇望した『楽園』の姿だった。


人はその『楽園』に歓喜し、祝福し、抱擁し、もてなした。


『楽園』の誕生から長い年月、多くの人間がその幸福を享受し、心酔し、そして傾倒した。



 しかし、そんな世界でも常識とは無縁な人間も中には存在する。


全人口の9割を占める堕落した人間『下級人』と、


人間の代わりに労働に従事する機械人形とを管理する機関、


僅かな優れた人間と有能なクローン人間ら『上級人』により組織された研究組織『管理機構』、


無能な『下級人』と堕落の要因となった機械人形は、


常にこの『管理機構』によって管理・掌握され、そして保護されていた。




 そんな中、買い物や食事、趣味や娯楽、進歩した生活技術の優位性をすら放棄し、


『管理機構』による管理から離れた、大森林の中心に居を構える変わり者の男がいた。


男は他の人間が存在すら知らない第四の存在を一人研究していた。


いわく、人でもなく、機械人形でもなく、クローン人間でもない存在。


それでいて、人のようでいて、機械人形のように頑丈で、クローン人間のように優れた存在。


男はその第四の存在を、瞳の色から『真紅のレッドアイズ』と名づけた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ