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第三十五話 再開、そして再戦。のはずが

 どうも、アイです。

あの後、扉が開け放してあるでかい家の中に入って、血の跡追ってたら、

地下への扉を見つけて、中に入るとそこには、


「な……てめええええええええ!!!!!!!!」


妹が叫び、そして


「クックック! そうだ、もっと血を!」


何か逝っちゃってる子供がいました。


「あの~、お取り込み中スミマセン。こちら『跳躍者ジャンパー』のアイになります」


なんか妹の声で『末裔』とか『跳躍者』とか聞こえたから、

一応あの・・事を知ってる奴かと思って、こういうふうに入った。


するとその瞬間、妹はこちらに視線を向けて、いきなり目に涙をためた。


「え? ちょっ! 何? 俺悪いの!?」


「ばかやろー! もっと早く来て欲しかったのに!」


周りを見渡すと、黒ずんでいる、牢屋の一角。

そしてその周りには、臓物やらなんやらが転がっている。


「そっか。そういうことか。

でだ、アリア、これをやったのは……そこの生意気なガキか?」


「ああ……アイツは、「知ってるさ。『悪魔の王ディアボロス』だろ?」!

何で分かって!」


「ほう、初見でよく我の本体を見破ったな。

さっきまでガキと言っていたのに」


「その『ガキ』って一言の時、お前から発せられた殺気ぐらい分かるよ。

で、お前のその体……つってもまだ完全じゃないか。

あの時のお前よりは強そうだが、やはり本当ではないんだろ?」


「クックック。やはり『跳躍者ジャンパー』。お前は面白い!

まったく、向こう側・・・・からまたこちら側・・・・に来て少ししか

経っていないというのに、お前はとことん我を楽しませる!」


「その様子だとやはりか。

アリア、何か聞いたか?」


「あ、ああ。ソイツ、この村を生贄にして、自分の大規模召喚?陣を作る気だ!

それも、この牢屋にいる村民で完成するらしい」


ちっ、何だよ予想通りか。

予想通りでも最悪なパターンだが。


この世界に召喚陣なんてあったか? 今度マスターにでも聞いてみるとして、

今はそれをどう阻止するか。

多分あいつの事だから、俺と戦う為だけで村民を殺す気だな。


「……なあ王? やはりそれには『血』が無いと駄目なのか?」


「その通りだ! 我と貴様のころしあいの食前酒だよ!

我らの為に生贄になるのだ。本望だろう!」


何が食前酒だ。ふざけやがって!


「お前には失望したよ」


「ん?」


一旦笑いを止め、こちらを睨む『悪魔の王ディアボロス』。


「俺が認めた戦友、王は、今のお前みたいに無駄な血を流す奴じゃあ無い。

俺との戦いにのみ命を懸け、そして血を流す存在。

少なくとも俺はそう思っていた。

だが、やはり悪魔は悪魔。失望したな」


「…………だから、どうした?

我はお前との戦いのみが真情だ!

その為なら、例えどんな犠牲でも払おう!」


やはりそう簡単に引いてくれないか。

まあ、一度殺しあった仲だ。性格なんて分かりきってるつもりだったが……。


「どうしても、やるつもりか?」


「当たり前だろう?」


「そうか……」


刀を抜いて、刀身に、


「付与、『風』属性」


風が纏われる。


「お前との戦いはまだ先だと思っていたのだが、仕方が無い!

いくz「駄目です!」…………興を削ぐな!」


「…………」


あれ? 今の絶対にバトルパート突入だったよな?

だけど、もう魔法使うのやめちゃったよ相手?

しかもその傍に、凄い露出の高い装備をしてる女がいるし。


「兄、あれってやっぱり悪魔か?」


戦いを見守るパートに入ろうとしていた妹は、

一瞬戸惑った後俺に言ってきた」


因みに相手は、その女と口論している。


「ああ、多分な。

王と口論できる程の者と見ていいだろ」


それにしても……、まだ口論が続く。

何を話しているのか知らないが、


「長い……」


シリアスな空気が一変してしまったよ。

KY女。

一気にまたシリアスでなくなった。

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