第三十話 依頼、男爵級悪魔撃退
もっと長く書きたいよ~!
皆さんこんばんは。アイ・M・ウィルドレースです。
喋り方が違うのは気にしないで下さい。
前回、何とBランクの依頼の中で、悪魔の撃退をする事になりました。
しかし、この悪魔撃退。
『撃退』と言っているように、討伐成功は数少ないそうで、しかも撃退には、
そのランクの保持者が最低五人はいて、連携を取らなければいけないそうです。
まったく妹は何を選んでいるのやら。
一つ、ここで悪魔の階級についてお話します。
悪魔には、階級、とは言っても正確には爵位と言います。
爵位には、いくつか段階があって、
上位から、『王』、『親王』、『大公』、『公爵』、
『侯爵』、『伯爵』、『子爵』、『男爵』と、いくつもあります。
今回の悪魔は、男爵級らしいので、一番弱いです。
まあ、人間からしたら、それでも死にたくなる強さらしいですけど。
そして今は、その男爵級悪魔の撃退に行く愚かな二人組として、馬車で送ってくれています。
悪魔撃退依頼や、その他の難易度の高い依頼には、専用馬車が送ってくれるそうです。
……この喋り方もいつもと違いめんどくさいので、元に戻します。
「なあアイ兄、いつになったら着くんだ?」
「……お前はいつもそれだな」
「だってよ! こういう時って暇じゃん!
景色だって眺めるもんなんて無いし!」
まあ、確かに、馬車の窓から見える景色は、殺風景。
荒野の真ん中を走っている。
するといきなり、
キキィ!
と音がして、馬車が止まる。
そしてギルド派遣の御者さんから声が聞こえる。
どうやら、悪魔を撃退してほしいと連絡のあった村についたようだ。
俺達二人は馬車を降り、村の入り口らしき場所に入る。
随分人影の少ない村だ。
「さて、ここの村長さんにでも事情聞くか?」
まあそれは定番だし?
だが妹は首を横に振って言う。
「いやいや、その必要は無いみたい……だよ?」
「ん? 何で分かるんだよアリア」
「だって、ねえ?」
どこか驚いているような、緊張しているような感じの動きをする妹。
「だから、理由を言えって」
「その、ね? あれ見てよ」
妹が冷や汗かきながら俺の後ろを指差す。
あれ? 前にもこういう事無かったっけ?
後ろを向いて、妹が指差した場所を見る。
それは、村の入り口にある看板に貼ってある紙だった。
「え~と、何なに? 『悪魔崇拝の予定日・毎日の朝八時』
…………んじゃこりゃああ! 普通こんなの平然と貼るか!?
舐めてんのか!?」
「いや、私が思うにさ、こんなの貼ってるのが普通、ってことじゃないの?」
「それって……やヴぁくね?」
マジでヤバイな。
「そりゃそうだろ! この村全体が悪魔に侵略されて、しかも洗脳か信仰かしらないけど
凄いことになってるよな!
私達がここに入ったって事は……
悪魔+ここの村民も、『敵』だってことだよ、ね?」
「「…………………………」」
アイ達は対人の覚悟を決められるのか!?
次回、お楽しみに。
この頃学校が忙しくて、更新が遅くなりそう。
まあ、今日遅くなったのは、無回転寿司にいったからですけど……。