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第二話 ギルド

やっぱりファンタジーに来たらギルドですよね。

俺は襲ってきた山賊から、この世界の通貨を貰い・・、山賊達とオサラバした。


その後、風を操り、空に飛び上がった後、北に向けてゆっくりと飛んで行った。

しかし、どうにもゆっくりすぎると思い、少しペースを早めると、ものの数秒で街が見えた。


「あれが首都か……」


空中から地面に降り、歩いて街門に行く。

空から飛んでいくと無闇に警戒されるからな……。


俺はそのまま街に入れた。持ち物検査とかも無く、しかも親切にギルドの場所まで教えてくれた。


ギルド、というのは……もう分かってる人もいるだろうが、

つまりは依頼委託所?だ。


依頼主がギルドに依頼を委託し、冒険者諸々が金と引き換えにその依頼を遂行していく、といったものだ。


因みに、俺が行く理由は、

確かにまずはギルドで金を稼いでからじゃないと話にならない、と思ったのも事実だ。

帰るための情報なども、それまでの生活費も、全て金が無いと話にならない。


それともう一つ。

これも金絡みなのだが、俺が倒した巨大狼は、

頭が無くなったままでそのまま後ろの袋に入れ、担いでる。


これらは魔物と呼ばれ、その体から剥ぎ取れる素材は武器防具の良い材料になるんだとか。

そしてその素材を売れるのが、ギルド、という訳だ。


それにしても随分賑やかな街だ。道行く人々にはジロジロ見られる。


まあ、この世界は本当に、ゲーム等のファンタジーと一緒らしく、

町並みは中世ヨーロッパに近く、服装も、ファンタジー系のものなので、

その中に俺の、黒い自衛隊制服みたいな奴が居たら目立つだろう。


俺は今、街門からギルドまで一直線に続いている道を歩いている。

人は多く、首都だからか、活気がある。

道の両端には、露天商が所狭しと並んでいる。


果物屋から武器屋まで様々だ。



この街の形は面白い。


簡単に説明すると、

某鋼が主役の物語の中の、首都の形で、中心に王族が住まう巨大な城が建てられている。

門は複数あり、それぞれから一直線に城へ向けて道が伸びる。


そして、その複数の門から、更に、ギルド、兵隊駐屯所、アイギス魔法学園に、道が伸びている。

しかもその道が非常に複雑且つ綺麗で、本当に練s……魔方陣のような形を取っている。


アイギス魔法学園というのは、

このシュラウト王国の中でも一番大きい魔法を教える学園なんだそうだ。

そこを卒業したものは、

王族近衛隊か、王族親衛隊、もしくは小隊、大隊を率いる幹部になる事が多いらしい。


近衛隊はそのまんま。

親衛隊は、近衛隊の上位版。

こんな感じだ。


因みにこの情報はとても有名で、いくら山賊、海賊、浮浪者でも知っている常識らしい。


と、そんな事をおさらいしてたらもうギルドに着いた。


ギルドは、いかにも、『猛者達が居ます!』といってるような出で立ちで、

入りにくいが、まあそんな事構わず入る。


中に入ると、以外と女、子供も居て驚いた。

ギィと扉が音を立てたので、殆どの野郎はこちらを向いてくる。


それを無視し、『素材取引所』と書かれている窓口へ行く。


するとそこの受付嬢がこちらに気付き、ニッコリと作り笑いを浮かべて言う。


「いらっしゃいませ。今回は素材取引ご利用で良いですね?」


「ああ。ギルドカードとやらを作ってないんだが良いか?」


ギルドカードとは……これも分かる人は居るだろう。

つまり、免許証、いや、証明証といったものだ。

そこには自身のプロフィールとランクが記される。


ランクは、E~Sまであり、それぞれ受けれる依頼の難易度が違う。

因みにSランクは世界に五人しか居ないとか。


これは受付嬢からの知識。


「すみませんが、ご利用の際はカードが必要になります。

こちらでも作れるので今作りますか?」


「……分かりました。ではお願いします」


「ではまず、名前を」


「アイ・ミカミです」


「変わった名前ですね……っと、失礼。

では、次ですが…………」


そのままいくつか簡単な質問をされて、ギルドカードができた。


因みに途中で、性別男って言って、驚かれたのは気にしない。


「これでできました。最初はEランクからになります。

自分のランクを20個達成すると、Dランクに上がれます。

するとどんどんノルマが高くなってきます。

一つ上の依頼ならその半分で良いです。

そして二つ上なら一回。

三つ以上上ならそのランクにそのまま格上げとなります。

よろしいですね?」


「ああ」


「では、早速ですが魔物の部位を……」


「これだ」


俺はそう言って、後ろの袋の口を開け、逆さまにして、

巨大狼頭無しを受付から見える床に落とした。

因みに10mもあるので袋を相当な大きさなのだが。


その死体は、床に落ちて、床をベキッと鳴らせたが気にしないでおこう。


前を再び向くと、受付嬢はその顔を真っ青にして、後ずさりし、

次の瞬間、


「ギルドマスターーーーー! 大変ですーーーーー!」


と大声を出しながら、受付より向こうにある扉から勢い良くでていった。


…………俺、また何かしたかな?


主人公の喋りが少なくなってる気が……

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