第二十一話 殺合終焉
やっと終わるバトルパート。
「お前、魔力にしか攻撃できないんだろ?」
「え? どういうことアイ兄?」
「つまりだ、コイツはただの闇を魔力で集束させた者に入ってるだけ。
だから、物理攻撃には当たらない。闇は物質じゃないから質量もないし。
だが、魔力の塊ならば、魔法には触れられるはずだ。
自分で自分を触ってるようなもんなんだよ。
だから、いくら物理攻撃に分類されると言っても、
俺の魔力でできた剣は受け止める。
だけど、岩石は物質で、魔力を纏っていないから、避けない。
そういうことなんだよ。
だから俺は、アイツの偽の体から放たれた、魔力にしか当たらない攻撃
を避ける為に、ギリギリで、全身強化魔法で体の中にある外的魔力を外に押し出したんだよ」
『この戦でそこまで見破るとは。流石と言ったところか、跳躍者。
貴様との約束は守ろう。正体が分かってしまってはこちらの負けは必至。
今回はこちらから退く。
貴様としてはそれで良いか?』
闇一色なのに、フッとディアボロスが笑った、ような気がした。
……気のせいだろ。悪魔の王が笑うとか。
「待てよ。最後に聞きたい事がある」
『何だ跳躍者?』
「……『悪魔の王』、『跳躍者』、『天使の末裔』。
そして、『世界を纏めし四人の末裔』。
これは何だ? そしてお前とアリアの会話から微かに聞こえた『覚醒』。
これじゃ、どっかの性質の悪い御伽噺だぞ?」
『御伽噺か……。ある意味ではそうかもしれんな。
いずれお前達二人は、真実を目にする事になるだろう。
そして、もし真実を知りたいなら、『救世主』。
これがヒントだ。
私から言えるのはそれだけだ。
いつかまた再戦を楽しみにしているぞ跳躍者!』
「は!? ちょっと待てよ!」
しかし俺の声は届く前に、
闇から魔力は消え、集束していた闇は霧散、消失していった。
「なんだったんだ…………」
「アイ兄…………」
「アリア、お前、何か知ってるか?
それと『天使の末裔』は?」
「ごめん。何も知らないんだ。
それに、アイツを知ってるのは、か、家族を殺したのが、アイツだから。
ねえアイ兄!」
「何だ?」
「一緒に探そう!
それで、真実を知りたいんだ!」
「ああ! 言われなくともそのつもりだよ。
じゃあ、今日は帰ろうか。養父を紹介するよ」
「ああ!」
「よし! 行こうか!」
『天使の末裔』の『覚醒』。
『跳躍者』と『悪魔の王』の戦。
そして『救世主』。
分からない事がありまくりだが、やるしかないか!
『悪魔の王』
『跳躍者』
『天使の末裔』
『救世主』
というのが読み方。
次回は家に帰ります。
実は、二次創作。色々な作品を、
書きたい衝動のまま書くが、なかなかシックリこない。
試し書きしてるのは、
リリカルなのはA's
ゼロの使い魔
ネギま
めだかボックス
学園黙示録
と、色々よりどりみどり。
だけど、なかなか難しい。