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後悔

作者: ざき
掲載日:2025/11/22

俺は婚約を約束している女性がいる

柚葉だ

「ご飯できたよ!」

正直言ってすごく幸せだ

同棲をして1年近くたち

すべて順風満帆だった。


いや…そう思ってたのは僕だけだった

ある日いつもの仕事帰り

「…ん?」

見かけたことある後ろ姿

「こんな時間になにやって…」

隣には知らない男


あぁ、そういうことか

すべてを悟った

気づいたら帰ってた

案の定あの人は少し遅く帰ってきた

「ただいま」


返事はしない、する気が起きない

「今日なんで帰りが遅かったんだ?」

「買い物よ」

「買い物で知らない男といるのか」

「それは…」

黙って家を出た


公園のベンチで一人座る

虚しさというか喪失感というか

そこで初めて涙を流した

終わったんだと


とはいえ家には帰らなきゃ

話はしないとな

「…」

異様な静けさ

「…いないのか?」


一本の電話

「はい?」

「柚葉さんの夫さんですか!?」

「いやまぁ…」

「奥様が事故にあわれました!」

「え…」


だめだ

まだ失いたくない

まだ話さなきゃ

まだ寄り添いたい

まだあの子に温もりをあげなきゃ


「はぁ…はぁ…」

「あなたが柚葉さんの夫さんですか…?」

「あの!うちの柚葉は!どうなって…」

「残念ながら…」

嘘だ


昨日までご飯作ってもらって

顔合わせて喋って

一緒に寝て

お互い笑って…

「今日のことは…なんだったんだよ…」


正直複雑だ

いや、気持ちが入り乱りすぎて

こんなことしか喋れなかった

「それで…こちら奥様のポケットに」


~将来の夫様に!~

えっとこういう手紙は書きなれてないから少し恥ずかしいけど頑張って書くね!

まずはこんな私を選んでくれてありがとう!

高校の時初めて会って私が人見知りなばっかりに全く進展なかったよね笑

それでも君は私に話しかけてくれて、たくさんのこと喋ってくれて

知らぬ間に喋る時間が私にとって一番楽しい時間になって

ほんとに幸せだった

今日は何の日かわかる?

私達同棲して1年でしょ?

なんかお祝い事したいなって!

この手紙を読んでるときは私がいないときに読んでねって言ってるはず!笑

プレゼントは私のおにいちゃんと選んだよ!

男の人はどんなのがいいのかわからないから笑

喜んでくれたらうれしいな!

長々とごめんね。

君がプロポーズしてくれた日一生忘れない日になったよ!

あなたと一緒に入れて私はとても幸せです

これからも私をたくさん幸せにしてね!

改めて同棲1年おめでとう

これからもよろしくね

~将来の奥様より~


「あ…あああぁぁぁぁぁぁ!」

なんてことをしたんだ

柚葉のことを信じられず

何が夫だ

何が幸せにするだよ


もっと話せば

あの時家にいとけば

柚葉の顔を見とけば

そんな後悔しても

柚葉は戻ってこない


スマホの名前には

将来の旦那と書いてあった

なによりも楽しみにしてて

この日を最高の日にしようと

頑張ってくれていたのに


「俺は…最低だ…」

もう二度と君の笑った顔も

温もりも

ご飯も

喋る日々も


もう来ることはない

病室は俺のすすり泣く声と

冷たい柚葉だけが残った

物語の展開が急すぎたかもしれませんがご了承ください!

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